今年3月より行ってきたゴールデンボンバー全国ツアー2018「ロボヒップ」が、7月18日さいたまスーパーアリーナ公演にてツアーファイナルを迎えた。
本ツアー「ロボヒップ」は、“悪を、許さない。”というキャッチコピーと、ドラム担当・樽美酒研二のソロビジュアルが発表されていたが、ライブの詳細については一切「ネタバレ禁止」。そんな謎に包まれていたライブの冒頭では、一つの映像が流れた。映像の内容は、樽美酒が知らないうちにAI知能の持つ謎のロボット「ロボヒップ」が、樽美酒としてゴールデンボンバー内で活躍していたというものだ。しかし実は、ロボヒップはチケットの高額転売などを行う悪者。樽美酒はその事実を知りロボヒップを止めにかかるも、逆に返り討ち・監禁されてしまう。なんとか監禁から逃れられた樽美酒は急いでさいたまスーパーアリーナへと向かう、というところでライブ本編がスタートした。
本ツアーのために作られたという新曲『つよいぞ!ロボヒップ』で1曲目を飾ると、炎の演出とともに会場の熱も一気に急上昇。そのままヒートアップし『やんややんやNight ~踊ろよ埼玉~』に突入。そこへ遅れて樽美酒が会場に到着し、4人が揃ったところで全力のダンス・パフォーマンスを披露。『抱きしめてシュヴァルツ』では、ギター担当・喜矢武豊がゲスト出演したドラマ「コウノドリ」にかけた演出や、樽美酒が出演している「SASUKE」の障害物に挑戦。ボーカル担当・鬼龍院翔も『お前を-KOROSU-』で抜刀に挑戦したりと、ゴールデンボンバーならではのハチャメチャな展開に会場は大盛り上がり。
恒例の演劇もあり、今回はパンケーキ屋を舞台としたストーリーとなっており、笑いあり、涙あり(?!)の様々な人間模様が描かれていた。『スイートマイルーム』の歌唱中には、実際にパンケーキを焼く演出があったが、焼き上がり直後にまさかのパンケーキを落とすというハプニングが起こり、会場を沸かせた。
そしてステージは後半戦へ。ステージでメンバーが談笑していると突然、喜矢武が石炭を「美味しい」と言いながら食べ始めた。鬼龍院が心配するも、何故か石炭を食べる手は止まらない。そんな不可解な行動の中で『#CDが売れないこんな世の中じゃ(偽)』がスタートすると、先程まで石炭を食べていた喜矢武が段ボール製の機関車となってステージに登場した。石炭を食べることにまさかこんな伏線があったとは…。そして機関車に他のメンバーを乗せ会場の客席を一周しながら『アモーレ』を披露し、続く『あの日君を傷つけたのは』を丁寧に歌い上げた。
本編も終わりに近づき、ラストスパートへ。まだまだ暴れようといわんばかりに『毒グモ女(萌え燃え編)』、『†ザ・V系っぽい曲†』で怒涛の踊りとヘドバンの嵐、そして代表曲『女々しくて』で会場が一体となり本編を締めくくった。
アンコールでは『かっこいいな英語って』を歌唱中にベース担当・歌広場淳がクイズに挑戦。しかし細かすぎる埼玉ご当地クイズによって、ことごとく不正解。罰ゲームとしてロボヒップのお尻に顔を埋めることに。すると歌広場は「これまで何回も樽美酒のお尻を押し付けられました。好きでやってたわけではない。でもぬくもりのあるお尻だからやってこれたんだ!」と話し、他のメンバーも同様に樽美酒のお尻のぬくもりに気付く。ここで樽美酒がステージに登場し、再びロボヒップとの激しい交戦の末に無事勝利。ハッピーエンドの中『イヤホン』を会場で大合唱&感動のフィナーレを迎えた。
暗転しダブルアンコールが起こる中、スクリーンには新曲発売の文字が。客席からは一旦歓声が起こるが、樽美酒が作詞作曲を行い、同時に歌唱も担当することが発表されると驚きと喜びの声が入り混じった悲鳴のような大歓声が会場を包み込んだ。そして金髪のロングヘアの樽美酒が登場し、新曲『タツオ…嫁を俺にくれ』を会場で初披露した。歌い終えると樽美酒は「忘れられない日になりました…!!」と感無量の様子だった。
最後はあみだくじコーナーを開催。ハズレを引いたら罰ゲームとしてすっぴんになる企画なのだが、アプリ「SNOW」でスクリーンにはすっぴんが映らない仕組みになっているとのこと。ちなみにハズレを引いたのは歌広場。「いや、これ俺じゃないよなあ~!ごめん…!」と今回は樽美酒が当たるべきだったと本気で落ち込む歌広場を、メンバーは全力で励ましていた。そしてツアーラストの曲として選んだのは『ultra PHANTOM』。会場が熱気渦巻く中で全36公演の全国ツアーは大盛況のうちに幕を閉じた。
9月1日発売の新曲『タツオ…嫁を俺にくれ』のリリックビデオ&音源(Short size)が現在YouTubeにて公開中。CD発売記念として樽美酒研二「腹筋タッチ会」の開催も発表となったのであわせてチェックしていただきたい。
■カメラマン 菅沼剛弘