J インタビューvol.46

2017年にソロデビュー20周年を迎えるJ。昨年にソロ10作目となるフルアルバム「eternal flames」をリリースし、今年まで続いたツアーに続きアナウンスされたのは、この秋から始まるアニバーサリーイヤーのカウントダウンを刻むこととなる「J 2016 LIVE 10 days of GLORY -10 Counts for Destruction-」。本インタビューでは、その20周年へのカウントダウンを直前に控えた現在の心境と、J自身による「10 days of GLORY」へ出演するアーティスト解説をお届けする。

—ちょうど昨年の今頃が「J LIVE TOUR 2015 – Live On Instinct -」のスタートだったんですよ。

J:おお、1年前ですか。

—はい。個人的な感覚ですが「あれ、もう1年経ってる」という気はしているのですが、Jさん自身はこの時間経過をどう捉えていらっしゃいますか?

J:そうだね、全く同じ気持ちで「そんなに時間が経ったんだな」って思うのと、「まだそのくらいしか時間が経ってないのか」って思うのと、2通りあるね。

—作品の制作期間まで鑑みると、それ以上の時間の感覚になるでしょうし、逆に1本1本のライブを想起させると、その瞬間に舞い戻りやすかったりしますよね。

J:そうだね。結局、「eternal flames」が自分自身にとって、10枚目のフルアルバムと言う節目の中で生まれてきてくれて、物凄い重要なアルバムになった部分がある。で、それを提げたツアーは、初日から物凄い熱を帯びたツアーだった。その全てが、自分に新しい刺激を与えてくれたというかね。このポイントで、まだこんなことが起きるんだなって、自分自身でも驚きでさ。ライブを演ってるときに「まだ先に行けるんだ、まだ先に行けるんだ」という気持ちになってたのを、今でも鮮明に覚えてるから、タイムレスな感覚がすごくあるんだよね。

—「eternal flames」自体、所謂”back to basic”という部分を感じていて。Jさんの中には元から存在はしていたんけれども、表に出してなかったロックの一つだった部分を作品として、またライブで表現し続けてたからこそ、日常化もしてるんでしょうし。

J:うん。10枚目だからこそ、自分の中で脈々と流れていた「ここで音にしておかないといけないな」っていう、俺自身のロック感みたいなものを表現できたと思うんだ。それによって”楽になった自分”が確かにいるし。

—楽になった自分とは?

J:広がっていけるって意味でね。やっぱり自分の中に持っているものであれば、どんな形をした曲でもロックできるんだってことを改めて認識できたし。それを「これからもやり続けていけるんだ」って、力強く思えたレコーディングだったしね。そういう意味では、さっきも言った通り、時間というものを超えた上で、自分自身の過去から今までを全部ひっくるめて、アルバムにブチ込んだっていう感覚がすごく大きいからさ。そう思うと、不思議な一年という時間を過ごしている感覚があるよね。

—言葉にすると簡単かもしれないですが、ライブ1つを取っても、今までの楽曲と織り交ぜた構成となっていました。そこに今回のベーシックなロックがあるから、これまでの激しい曲もより映えてくるし、逆にこれまでの激しい曲があるから、ベーシックなロックの部分が映えてくるし、すごくビビッドな感じがしたんですよね。

J:そう言われると凄く嬉しいなというか、自分自身が求めてたのは、正にそういう場所だったから。当然、時代性もあるし自分自身の成長の度合いみたいなところもあるけど、その都度その都度、自分の100%をアルバムには叩き込んできた訳で、その全てが線で結ばれているものだと思うから。それを証明できたアルバムでもあると思うし、自分自身でもそういうものを繋げることが出来るヤツでありたいというかね。そういう存在に成りたいと思って、バンドを始めたワケだしさ。

—しかも、大量の音楽、またその情報が氾濫しているこの時代の中で、また普遍の個性を打ち出していくことは、すごく難しいと思うんですよ。もちろん、JさんがLUNA SEAを始めたときも同じように、XやTOKYO YANKEES、LADIES ROOM等のすごい個性があるアーティストがいる中で、LUNA SEAという個のぶつかり合いで生まれた唯一無二の個性で、シーンを駆け上がって行きましたが、バンド単位で考えてもすごく難しい。そしてソロになって、またこの時代に普遍の個性を打ち出していくというのは、常に100%の自分で挑んでいかないと、なかなか成立していかないというか。

J:うん。今思うと、何処にも無い物を自分自身が欲しかったんだろうなって。当然、ロックファンだしキッズだし、色んなバンドが大好きだよ。でも、それだけじゃ満たされなかった部分があったから、自分たちで創り出すしかなかった。ってなってくると、今までに無かったものになっていくというか、あまり被らないんだよね(笑)。当然、ドラム、ベース、ギター、ボーカルがいるフォーマットはあるんだけど、その中でメンバーの正直な気持ちっていう個性みたいなものをぶつけていったものは、やはり新しいものだった。特にベーシストで言えば、先輩たちはとんでもない個性を持った物凄くカッコいいベーシストばかりだったから…

—AIONのDEANさんも然り(笑)。

J:俺がローディーをやらせてもらっていたDEANも本当にそうだし、エクスタシーの各バンドのベーシストはみんなそう。カッコ良くてとんでもない人達ばかりだったから、その中で俺自身は「俺になるしかない」というか。だから、マネしにいったら負けるし、それでは超えられないっていうことをバンドの最初の頃に悟るんだよね(笑)。

—ある意味、今よりもハードな環境だったかもしれないですよね。

J:そうだね(笑)。俺は、物凄く恵まれていたのかもしれない。だって、周りにとんでもない本物の人達がいっぱい居るから。もし、その人達と肩を並べられるとしたら、自分自身がそうなるしかない。で、そうなるにはどうしていくべきだろうって、そういう発想になったから。

—そう悟った25〜6年後の先に、LUNA SEAではなく、JさんとしてDOOMとの対バンがあるということも、その”肩を並べる”じゃないですけど、普遍を求めたアンサーの1つなのかと。

J:ね。今回、DOOMと一緒に演らせてもらったのも、そういう例の一つだよね。当時から自分自身の中で音を通して感じてたすごいなと思っていた熱いものが、未だに何も変わらずに存在していて、強烈な光を放っているっていうのは、本当にとんでもないことだしさ。もし、俺が出来ることがあるとすれば、俺のフィルターを通して色んな人に観てもらうことだったりする。で、それを自分自身の悦びと感じているんだよね。

—もちろん、刺激にもなる。

J:なるし、尚且つ同じステージの上で勝負させてもらってるって、すごいことだよね。

—それで言うと、Jさんサイドで弾いていた藤田さんとのバンド内での勝負と、DOOMとしての藤田さんとのバンド同士の勝負は、Jさんの中でやはり違うものですか?

J:そうね。普段、ソロのバンドで弾いてて貰ってた藤田さんと、同じ感じで接してたらマズイなって(笑)。冗談半分だったけど、でも、DOOMで来るときの顔は絶対違うと思うし、違わなきゃいけないと思ったし。実際、あの日はライブ終わるまで一回しか会ってないんじゃないかな。

—え!それこそ、ステージ上で初めて話したみたいな(笑)。

J:そうそう(笑)。良い意味で対バンだから、それくらいの緊張感はあるべきだよね。

—それを経て、今回発表された「J 2016 LIVE 10 days of GLORY -10 Counts for Destruction-」。まず、タイトルから触れたいのですが、”Destruction “という、Jさんが正に続けてきたことを命名されています。

J:来年、自分自身がソロを始めて20周年になる、その年に向けての加速レーンというか、そんな勢いがつくようなライブを演って、20周年に突っ込んで行きたいなと思ったのが最初だったんです。で、カッコいいバンドたちと一緒に、本当に何か壊して、また新しいものを生んでいく様なライブでありたい。ずっと俺がやり続けてきたことかもしれないけれど、またここで更に打ち出せたらいいなって。

—今回のラインナップを見て思ったのは、先ほどお話ししたエクスタシーで例えるならば、エクスタシーサミットは縦の広がりだったと思うんですね。対してJさんの壊し方は、こちらの想像を超える横への広がりを持ってきてくれている感じがしています。

J:その見え方を表現するなら、自分自身がやりたかったこと、やってきたことは横の部分が凄く大きいと思うんだ。冒頭でも話した通り、光を放つバンドというのは音楽的なジャンルは問わず、被らないものだなと思っているから。そうなってくると、その区切りみたいなものが邪魔になっていくよね。理屈じゃない所で音が鳴ってて欲しいと思うと、同じロック・シーンにあっても◯◯系で片付けてしまうのってさ。

—それこそ、ロックじゃない。

J:と思ってしまうんだ。で、それを見せていけたら、俺が思っていることがみんなに伝わっていくのかなって、そんな思いを持ちながらずっとやり続けてるんだよね。

—Jさんの音楽への嗅覚と言ったら良いのか、日々アンテナを張ってないと当然ピックアップできないラインアップです。Jさん自身、常に分け隔てない刺激を求めた上での音楽の聴き方をずっとされているんですか?

J:そうね。俺ね、音楽好きは皆ジャーナリストだと思うんだ。みんなだって、新しいアーティストを探してるでしょ?「◯◯バンドの◯枚目のアルバムは最高だったよね、◯◯のライブは凄かったみたいだよ」って。それにロックミュージックは、どこの誰よりもジャーナリズムを持った人間たちが聴いてる音楽だと思うし、純粋にそれだけなんだよね。で、◯◯系の話もそうだけど、年齢や世代、もしかしたらデビューしてるしてないとかさえも、取っ払った所で俺は音楽を捉えてるんだよね。音楽って、俺はただの空気の揺れだと思うんだけど、それが「届くものと届かないものが何であるんだろう?その空気の揺れが、どうして人の心をこれだけ打つんだろう?」って常に思ってる人間だから。そういった意味では、アンテナを張るというよりも、いつもその熱に触れていたいという気持ちで、俺はバンド始める前からそこに居るんだよね。だから横への部分はとても自然なことだし、もしかしたら俺が一番興味があることって、この瞬間にも生まれているかもしれない、時代をひっくり返す様なとんでもない音に早く触れたいことなのかもしれないね。

—その空気には、五感を刺激するダイナミズムが存在していることへ気づくには、隔たりも色眼鏡も邪魔だと。

J:そう。それが存在だったり、もしかしたら言葉だったり、写真に写った被写体の目だったり、佇まいだったりするかもしれない。その全てに”ピーン”と引っかかる様なアーティストって、まだまだ沢山いると思うし。耳を澄ますというよりも心を澄まして、色眼鏡を自分で外せるような存在でいたいと思うしね。

—その色眼鏡が無かったとしても、単純に意外だったのが第1弾目の「ヒトリエ」。

J:彼らは、俺がやってるラジオ番組に来てもらったんですよ。そのときにアルバムを聴かせて貰ったら、とんでもなくカッコ良かった。彼らがどういう経歴を持ってて、彼らがどういう境遇でバンドを演っているのかは、一切インフォメーションがない中で、ライブを一緒に演りたいなと思ったんだ。

—一緒に演りたいと思った部分を敢えて言葉するなら、Jさんの中で引っかかったというか刺激になったところはなんでしょう?

J:アルバムを聴いて思ったのが、彼らが創り出す世界が物凄く完成度が高かった。で、そこにある、彼らの情熱というのは半端なものではないと思ったんだよね。でも世代なのかな、汗臭さを感じないというか(笑)。

—逆にリアリティありますよね(笑)。

J:そうなの。それは脅威に感じるし、だからこそ何かのキッカケで爆発しそうなさ。

—そうか、脅威。刺激にもなる反面、ある種ライバルにもなり得るという感覚が、すごい新鮮です。

J:あ、本当?でもね、俺らはライブハウスに出るしか無かったけど、自分の世界観を外に出すツールが今は違う訳でしょ?

—今の時代だからこその、一つの方法論ではありますよね。

J:俺らの時代って、リアクションがダイレクトだったじゃない?良いライブをすれば盛り上がったし、悪いライブをすれば…ねぇ(笑)。でも、彼らもインターネット上にアップしてもスルーされる可能性だってある訳だもんね。ある意味、そこにある希望や絶望というものを超えて出てきたことは、すごいことだよね。

—インターネットで”出す”というハードルは無いに等しいですが、”抜きに出る”というハードルで言えば、例えば鹿鳴館に出演するオーディションを突破することと同じかもしれないですね。

J:まぁ、あの時代のライブハウスって、ホント凄かったからね。でも音量で誤魔化せるってところもあるしね(笑)。でも今の時代の彼らはそのときに世界が完成していないといけないんだもんね。

—先ほどの話じゃないですけど、それだけ今も個性を打ち出していくのは大変ですし、その個性が抜きに出たバンドだと思いますね。次の「The Cheserasera」は、3ピースのロックバンドで、メロディーがすごい特徴的です。

J:彼らも、ラジオにゲストに来てくれて初めて会ったんだけど、音を初めて聴いたとき、一聴すると爽やかな印象になるんだけど、それだけじゃなく肉体性がありパワーを感じる部分があって。彼ら必殺のフォーマットである「メロディーをちゃんと聴かせる」っていう曲の創り方もそうだし、彼らの「The Cheseraseraってバンドはこうだよ」っていう、1曲の中に詰め込む必殺の手法を既に持ってるバンドだなと思って。

—Jさんから比べると、年齢的には若いバンドではありますけど、The Cheseraseraとして完成しているものをちゃんと自分たちで理解して打ち出せていますよね。

J:そう、すごいよ。3分間の中でメロディー昇華の仕方、バンドとしての表現の仕方がこんなに美しくていいのかなって思うくらい、彼らなりの手法を持ってるバンドだなって。ホント、まさに必殺。そんなバンドと一緒にライブを演れたら面白いだろうと思って、今回は声を掛けさせてもらったんだ。

—世代的にも「Jさんと!?」という、恐縮とまでは言わないですけど、そういう感じはあると思いますよ。

J:みんなそう言うんだけどさ、ライブの本番になったら凄かったりするんだよね(笑)。

—(笑)。でも、Jさんはそれ分かってるから、こうやって声を掛けられるんですよね。

J:そうそう。音楽的に俺とは違うからこそ、余計ギャップっていうのが楽しめるものになると思うし。でも、「ヒトリエ」も「The Cheserasera」も”そこに流れてる熱さっていうものは一緒なんだよ”っていうのを見てもらえると思ったから、オープニングの2日間をお願いさせてもらったんだよ。

—最初の2日間から、前回「J AKASAKA BLITZ 5days -LIKE A FIRE WHIRL-」を超えるグレードアップだと思います。「Nothing’s Carved In Stone」は、ある意味Jさんらしいフックアップの仕方ですね。

J:ギターのウブ(生形 真一)君は、お互いに酒を飲まないんだけど、飲み仲間で(笑)。

—それどういう事ですか(笑)?

J:いや、みんなで飲んでる場所によく居るっていうか。ボーカルの(松村)拓もね(笑)。ウブ君は俺がやってるアコースティックプロジェクトの「Dessert Flame Frequency」にゲスト・ギタリストでプレイしてくれたり。「Nothing’s Carved In Stone」はロック・バンドとして地に足がついてるというか… もう外タレだよね(笑)。

—(笑)。でも、仰ることは良くわかります。

J:拓のボーカルの声なんてね、男が聴いてもカッコいい声だしさ、リズム隊もパーフェクトでしょ?

—このシリーズの渋谷TSUTAYA O-EASTの中で、かなりハードな夜になるんじゃないかと思いますし、良い意味で来る人も覚悟して来て欲しいですね。

J:結構楽しい夜になりそうだよ(笑)。

—そして次の「lynch.」は、満を持してという感じがしています。

J:「lynch.」とは初めて一緒に演るんだよ。もっと昔に「lynch.っていう、カッコいいバンドがいるんだよ」っていう紹介をしてもらってて、存在は知ってたし、ボーカルの葉月は地方のライブにも来てくれたりもしてて。色んな所で、俺のことやLUNA SEAのことをリスペクトしてるって言ってくれてるのも耳に入ってきてたしね。

—既にsold outもしていますし、チケットをゲットできた方は、是非楽しんでもらえたらと。

J:うん。みんなが期待してくれてたのが、やっぱりこういう部分でも形にになってると思うし、とんでもなく熱い夜になるね。俺も凄く楽しみにしてるんだ。

—次に、今回はこのシリーズで初にして唯一の大阪が選ばれ、相手が「KNOCK OUT MONKEY」。

J:ね。元々、俺のバンドでドラムを叩いてくれてるMASUOくんが「Jくん、カッコいいバンドいるんだよね」って、「KNOCK OUT MONKEY」のCDを持ってきてくれたのが最初だったんだ。聴かせてもらって、カッコいいと思ったし、ラジオで色々話したときも、エネルギッシュなメンバーだったし。このシリーズ化してるライブは、今まで東京でずっと演っていくのが多かったから、大阪まで巻き込んでやるには、大阪という地元の熱を知るバンドにオープニングゲストとして出てもらいたくて、「KNOCK OUT MONKEY」にお願いしたんだけどね。この間もhide兄のイベント(MIX LEMONeD JELLY)で久々に会って「よろしく!」なんて言ってたんだけど、せっかくのライブは観れなかったから。

—Jさんも、やっと大阪の地で観れるということで(笑)。そして東京に戻って「GOOD4NOTHING」。

J:彼らもね、イベントとかで一緒に演らせて貰ったこともあったし。バンドとしてキャリアが長いバンドだから、当然存在も知ってて。やっと一緒に膝を突き合わせてライブが出来る(笑)。で、ギターのマサ(masasucks)がやっぱり彼らのことをリスペクトしてて、俺も今回こうやって一緒に出来るのはすごい嬉しい。

—今回のゲストアクトの選定にあたって、「ヒトリエ」や「The Cheserasera」のようにラジオからの入口が多かったように思うんですけれども、周りの身近なメンバーから入ってくる情報も、「GOOD4NOTHING」のように選定基準に入ってくるんですね。

J:もちろん。それはみんなの混じりっ気のない意見として取り入れるし、俺自身もカッコいいと思ったアーティストだからね。

—なるほど。実は「BACKLIFT」が結構意外でしいた。

J:そう?バンドをリサーチしてたときに彼らの存在というのを知って、実は今日もラジオで一緒だったんだよ。今回の彼らのシングルって、日本語で勝負してたりして最高なんだよ。でも、言葉を選ばずに言うんであれば、まさにこれからのバンドだと思うし、そのこれから何かを起こそうとしてる、熱を感じるバンドの一つなんだよね。だからこそ、その一つのきっかけとして、彼らにとってもとんでもない夜になれば良いなと思った。もっと言うとね、そういう意味で彼らが一番想像がつかない(笑)。

—(笑)。

J:でも、せっかくバンドであるわけじゃない?そこで何をやったって、このシーンに名前を残していくだけだからさ。それはどんな時代も変わらないことなんだよね。

—そうですね。このライブをきっかけに、脅威となって出てくるかもしれないですから。

J:そうそう。そういう未来っていうものを感じたバンドなんだよね。

—そして「minus(-)」。

J:そうですね…。「minus(-)」はソフトバレエの藤井さんと森岡さんによるユニットで、昔にL.S.Bというイベントを一緒にやらせてもらったり、去年のLUNATIC FEST.でも出ていただいて。先輩だし、これまでに色んな局面で会っていたり。今回アルバムの1曲を俺が歌って、一緒に音楽をやったりした矢先の出来事だったんで。僕らにしても、突然過ぎてどうしていいか分からない部分があったんだ。実際、「minus(-)」サイドから「是非、キャンセルしないで演って欲しい」って意見をもらえて。さっきも言ったけど、俺は森岡さんと氣志團万博のhideさんスペシャルバンドで一緒に演ったりとか、色んなライブに行って楽屋で会ったりとか、フェスとかでも一緒になって話してたりとかしてたから、本当に色んな想いがある。その色んな想いを込めてね。ライヴに来てくれる皆んなや、俺たちが出来るのって、音で盛り上がっていくことだけだから。

—変な話ですけど、「minus(-)」が出てくれるからこそ、「J 2016 LIVE 10 days of GLORY -10 Counts for Destruction-」のピースが欠けずに成立する部分って、すごく大きいのではないかと思います。

J:だから嬉しいし、ライヴをキャンセルしなかった藤井さんの想いや、スタッフさん達の想いというのを理解するしさ。そういう部分で成り立つ夜だと思うしね。

—「L.S.B」でもそうでしたけど、全然違う音楽を其々にやっていながら、互いに刺激し合える盟友と言いますか。そういった遺伝子を持って、Jさんも伝えていこうとしているのかなと。

J:そうだね。僕らは彼らのやっていた活動の仕方や魅せ方に影響を受けていたしね。もっと言えば、LUNATIC FEST.に出てもらってライブを観たらさ、もう、とんでもないもんね。世界観の格が違うというか。昔からそういったミュージシャン、存在だったし、そういったアーティストと一緒に演れることが俺にとっても刺激だしね。ましてやこの夜はね、会場に来てくれたみんなも含めて、とんでもない夜にしたいなって。悲しんでも当然いいけど、それだけでは終わらせたくないというかね、本当に最高な夜にしたいよね。

—そして、上田剛士さんの「AA=」。

J:今回で3度目になるんだけど、彼みたいなベースヒーローとライブを演れるのは自分自身にも刺激になるよね。

—同じベーシストのJさんから見た上田剛士さんは、どう映っていらっしゃいますか?

J:当然ベーシストなんだけど、「AA=」というものをやり続けている彼は、もうベーシストという枠を超えてると思う。ライブを観てても全ての世界観が彼だし。当然バンドサウンドなんだけど、バンドサウンドを描いているのは彼の頭の中でさ。この前もライブを観ながらね「これは彼の宇宙に触れてるんだな」って、本当にそう思ったんだよね。

—そういう意味では、ベーシストというより、よりアーティストという言い方がしっくり来る気がしますね。

J:そうだね。当然、ベーシストだけれども、彼はベースっていう楽器を持ったアーティストなんだと思うよ。

—音像も然り、演出の部分も含めて、上田剛士さんだけの世界感を全面に出してる感じがしますね。

J:すごいするよね。メッセージ性も含めてね。で、なかなかライブをやらないでしょ(笑)?「もっと演りなよ」って会うたびに言うんだけどね(笑)。

—Jさんがここで引っ張り出して(笑)。sold outもしてますし。

J:俺が引っ張り出したっていう(笑)。みんな観たいと思ってるんだからさぁ、もっと演るべきだと思うんだよねって、遠回しに言った方が良いよね(笑)。俺が遠回しに言っておきますね。皆さん(笑)。

—(笑)。最後に「放火魔 大暴年会」(笑)。

J:そう、「放火魔 大暴年会」と題しまして(笑)。今までね、こういうことをやっていなかったので、みんなで楽しめるような1日になるといいなと思ってて。自分達に縁のあるバンドを呼んで、一緒にプレイするのはどうかな?っていうのがアイディアの最後で、皆んなで盛り上がって楽しめればいいなって所から「DOOM」と「RADIOTS」に。

—バンド名だけ聞くと、もちろんファミリー感はあるんですけど、バンド名が載るとどうしても…。

J:威圧感あるよね(笑)。ファミリー?いや、威圧感あります(笑)。

—でもこのキャスティングはなかなか無いですよ!

J:濃いね(笑)。「DOOM」もとんでもないサウンドで完全復活したし、「RADIOTS」もね、日本を代表する最高なパンクバンドだし。

—強烈な個性とは、この「放火魔 大暴年会」のことですよ(笑)。

J:でも、その個性が本当に際立つようなバンド達が集まったライブって、なかなか無いしさ。で、まだ色んなヤツに、ちょっと声を掛けようかなって思ってるんだけど(笑)。

—濃すぎる(笑)。

J:ヒョコっと出てくるヤツらもいるかもしれないし、楽しいことをやれたらいいなと思ってます。

—そしてこのカウントダウンでブチ壊した後に、20周年の第一弾としてベストアルバムが来年に控えています。

J:うん。春にリリースされることが決まりました。今回のアルバムは、俺が20年間やってきた沢山の曲があるんですけど、みんなのリクエストに応えた形で、濃い内容にしたいなと思ってて。俺のHP上でリクエストができるので、皆の声を貰えたらと思ってます。実際ね、自分自身が歩いてきた道程を1番知ってる筈なのに、自分自身が1番わかってなかったりする(笑)。今の自分は当然わかってるんだけど、今までやってきたことの全てはみんなの方が見てくれていると思ってるし。

—Jさん自身はその瞬間瞬間の局面を生きている以上、先は見ても振り返ることって、ある意味なかなかないですよね。

J:だからこそ、今回はこの20年間の想いの全てを込めたアルバムにできたら良いなと思ってるんだ。

—加えてこの20年というのは、Jさんも然りですがファンの皆さんの歴史でもありますからね。もちろん、新しくファンになった方にも、その歴史と想いを受け取ってもらえる内容となりそうですね。

J:そうだね。ベーシストでアルバムを10枚もリリースして、ここまで突っ走ってるヤツってそうはいないと思うから。そういう意味では、だからこそ鳴らさなきゃいけない音もあるし、居なきゃいけない場所もある。その全てに叶うような、ベーシスト・ロッカーでこれからもいるつもりです。

—ただのベストアルバムというよりは、その先にある決意表明のようなアルバムですね。

J:そう。20周年のカウントダウンである「J 2016 LIVE 10 days of GLORY -10 Counts for Destruction-」、そして来春リリースのベストアルバムと、全てに期待してて下さい。


取材:2016.09.06
インタビュー・テキスト:Atsushi Tsuji@classic0330
Photo:MASA

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「J 2016 LIVE 10 Days of GLORY -10 Counts for Destruction-」特設サイト
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OPEN 18:00 / START 19:00
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2016年10月2日(日) 東京・新宿BLAZE
OPEN 17:00 / START 18:00
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2016年10月7日(金) 東京・渋谷TSUTAYA O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
Special Guest:Nothing’s Carved In Stone

2016年10月8日(土) 東京・渋谷TSUTAYA O-EAST (SOLD OUT)
OPEN 17:00 / START 18:00
Special Guest:lynch.

2016年10月23日(日) 大阪・BIG CAT (SOLD OUT)
OPEN 17:00 / START 18:00
Special Guest:KNOCK OUT MONKEY

2016年10月28日(金) 東京・渋谷CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
Special Guest:GOOD4NOTHING

2016年10月29日(土) 東京・渋谷CLUB QUATTRO
OPEN 17:00 / START 18:00
Special Guest:BACKLIFT

2016年11月19日(土) 東京・恵比寿LIQUIDROOM (SOLD OUT)
OPEN 18:00 / START 19:00
Special Guest:minus(-)

2016年11月20日(日) 東京・恵比寿LIQUIDROOM (SOLD OUT)
OPEN 17:00 / START 18:00
Special Guest:AA=

2016年12月30日(金) 東京・渋谷TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:00 / START 18:00
Special Guest:DOOM / RADIOTS

チケット (税込 / ドリンク代別) : ¥5,300
プレイガイド一般発売:
(1)10/1~11/20公演:2016年7月30日(土)~発売
(2)12/30公演:2016年10月30日(日)~発売

2016年12月31日(土) 東京・新宿BLAZE(F.C.Pyro.限定)
OPEN 22:00 / START 23:00
チケット (税込 / ドリンク代別) : ¥5,300
INFO: F.C.Pyro 03-5759-1488(平日14:00~18:00)

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