David Lynch、訃報を受けて音楽界からも追悼の声

David Lynch

デヴィッド・リンチは訃報を受けて音楽界からも追悼の声が寄せられている。

訃報はフェイスブックで家族によって発表されている。享年78歳だった。「深い後悔と共に私たち家族は希代の人物にしてアーティストのデヴィッド・リンチが亡くなったことを発表します」

「今はプライバシーに御配慮いただければと思います。彼がもういないことで、今や世界には大きな穴が空いてしまいました。しかし、彼は『穴ではなくドーナツから目を離さないように』と言っていました」

「黄金の太陽と青空に恵まれた美しい日です」

デヴィッド・リンチは人生の大半で喫煙していたため肺気腫であることを昨年明かしていた。昨年11月には歩くためには補助酸素が必要であることも明かしている。しかし、彼は「引退することはない」と述べており、必要であればリモートで監督業を行ったり、他のプロジェクトに取り組んだりしていた。

訃報を受けてエンタテインメント業界からは追悼の声が寄せられている。

クリエイティヴ・ディレクターのロブ・シェリダンはインスタグラムで次のように述べている。「デヴィッド・リンチが亡くなったと聞いて悲しいです。10歳の時、『ツイン・ピークス』は最高の形で私を虜にしました。2013年に彼の自宅でデヴィッドに会うことができ、ナイン・インチ・ナイルズの“Came Back Haunted”のビデオでトレント・レズナーを撮影する彼のドキュメンタリーを作ることができたことには永遠に感謝するでしょう。彼は愉快でやさしかった。レジェンドよ、安らかに」

クエストラヴはデヴィッド・リンチが超越瞑想を支持していたことに言及している。「デヴィッド・リンチは働き過ぎないこと、呼吸と瞑想の時間を取ること、そして自分の安全地帯にはないクリエイティヴな道を探ることの重要性を説いた最初の人間/クリエイティヴだった(彼は2016年に出版した『サムシング・トゥ・フード・アバウト』のクリエイティヴ面での御手本だった)」

「私のことを気に入ってくれて、いつもパーティーやイベントに誘ってくれて、セルフケアの重要性を説いてくれたんだ」

ザ・シャーラタンズのティム・バージェスは次のように述べている。「さようなら、デヴィッド・リンチ。映画界を超えて多くのものをもたらしてくれた真の奇才にして天才だった。アメリカとUKでデヴィッド・リンチ・ファウンデーションに関わることができたのは特権だったし、光栄だった。実際に会うことはできなかったけど、何度かのスカイプでの通話は刺激に満ちたものだった。いい旅を」

インターポールはインスタグラムのストーリーで次のように述べている。「伝説であるデヴィッド・リンチを失って悲しみに暮れています。バンドにとっても、メンバー個人にとっても彼は大きなインスピレーションで、影響を受けました。あなたが見せてくれた才気に感謝します。安らかに」

スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンも次のようにインスタグラムで述べている。「デヴィッド・リンチが亡くなったと聞いて本当に悲しい。彼と一緒に仕事をできたことは彼の映画から飛び出してきた夢のようで、彼と話したり、彼の映画に対するヴィジョンを直接聞くことができたことは宝物だった。映画やテレビが好きな人には、デヴィッド・リンチがプロデュースしたすべての作品を観ることを心から勧める。彼は徹頭徹尾、真のアーティストだった」

デヴィッド・リンチは元々アーティストとして活動しており、映画の世界に入る前は絵画を中心に制作していた。短編アニメや実写映画でキャリアをスタートさせたデヴィッド・リンチは1977年公開の長編デビュー作『イレイザーヘッド』でその名を知られるようになった。『イレイザーヘッド』は全米を回る深夜上映の定番となり、その後メル・ブルックスの製作会社に雇われて、1980年公開の『エレファント・マン』の脚本を手がけ、同作は初の監督賞ノミネートを含むアカデミー賞8部門にノミネートされている。

1984年にはフランク・ハーバートのSF大作『デューン 砂の惑星』を映画化したが、成功を収められず、三部作の計画を断念している。途中まで書かれた第二部の脚本は昨年発見されており、デヴィッド・リンチはアシスタントを通して「何かを書いたことはなんとなく覚えているが、完成させた記憶はない」と述べており、「彼の目には失敗作」と映ったため、それ以上言及しようとしていない。

その後、デヴィッド・リンチはキャリアを決定づける二つの傑作、1986年公開の『ブルーベルベット』と1990年公開の『ワイルド・アット・ハート』で復活を遂げており、後者はカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞している。

デヴィッド・リンチの作品はシュールレアリズム的なイメージ、夢のような雰囲気、ハリウッド神話への憧憬を特徴としており、特筆すべき特徴はアメリカの田舎町の暗部に鋭く切り込むところとなっている。

1990年、デヴィッド・リンチは脚本家のマーク・フロストとともに制作した『ツイン・ピークス』でテレビ界に進出している。第1シーズンは成功を収めたが、第2シーズンは第1シーズンほどの成功は収められなかったものの、シリーズは映画『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』も生み出すこととなっている。『ツイン・ピークス』はファンに愛され続け、デビューから25年後には第2シーズンの続きとなる限定の第3シーズンが放送されている。

その後、1997年公開の『ロスト・ハイウェイ』、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した2001年公開の『マルホランド・ドライブ』、2006年公開の『インランド・エンパイア』といった作品を経て、デヴィッド・リンチの関心は二重人格、不可解な変身、衝撃的な暴力行為を含むプロットへと移行している。

デヴィッド・リンチはキャリアを通して4度アカデミー賞にノミネートされており、2020年にはアカデミー賞の生涯功労賞を受賞している。最近ではスティーヴン・スピルバーグの半自伝的作品『フェイブルマンズ』に出演して、映画監督のジョン・フォードを演じていた。

映画以外ではデヴィッド・リンチは後年、音楽活動にも乗り出しており、昨年8月にはクリスタベルとの3枚目のアルバム『セロファン・メモリーズ』をリリースしている。

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