3月20日、GLAYが全国15箇所16公演で行われるライブツアー『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2026 “GLAY-complete BEST”』を、栃木・宇都宮市民会館でスタートさせた。
2025年6月に開催された『GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 GRAND FINALE』をもって、アニバーサリーイヤーを完結させたGLAY。今回のツアーでは、30周年の節目を終えた感謝を伝えるべく、3年ぶりに全国各地のホールを巡っていく。
みんなの街に行くからこそ奏でたい思い出の曲と“誰も知らないGLAY”を追い求めた新曲が織りなすセットリストは、今なお最前線で最高を更新し続ける彼らの姿をハッキリと映し出していた。
3年ぶりとなる『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR』を前に、溢れんばかりに高揚感に埋め尽くされた場内。SEに合わせて鳴り響くクラップは、「もう待ちきれない」と言わんばかりだ。全てのタイミングを見計らったように暗転すると、盛大な拍手の間を切り裂きながら、メンバーが姿を現した。
TERUは「行くぞ!」と焚きつけると、2025年12月にリリースされた「Dead Or Alive」をドロップ。上空を打ち抜くレーザービームと共に、パワフルなサウンドを解放していく。爆発的なエネルギー、結束力のあるオーディエンス、ダイナミックの演出。1曲目とは思えぬほどの熱狂が、すでに作り上げられていた。その熱量をギュッと握り締めたまま、未発表曲の「EXOFIRE」へ。いきなり新曲が導かれると、フロアのグルーヴに戸惑いが見えてもおかしくないものだが、そこはGLAYに鍛え上げられてきたBuddy(GLAYのファン呼称)。拳を掲げたり、吸いこまれるように聴き入ったり、体を揺らしたり、それぞれのスタイルで音楽に身を委ねていく。未発表曲でさえオーディエンスを惹きつけるGLAYのパフォーマンスは、デビュー30周年を迎えても、新たな出会いでトキメキを作っているのだと証明しているよう。「口唇」では「口唇に奪われた」の大合唱を巻き起こし、「Unleashed」ではストレートな言葉でしっかりと魅了する。新旧の楽曲を華麗に紡ぎあげ、感情を休ませる間もなく前半戦を駆け抜けた。
「ライブでしか感じられない感情とみなさんの愛情をしっかり届られる、そんな曲を届けたいと思います」と告げ、導かれたのは「HOWEVER」だ。Buddyにとっては予想外の展開だったのか、清廉なピアノがイントロを弾きだすと、場内には一斉にざわめきが起こった。さすがGLAYにとって初のミリオン達成曲というべきか。リリースから四半世紀以上経っているというのに、1㎜たりとも色褪せない。そればかりか、若い頃の鮮烈さとはまた違った、成熟した色気が満ちている。音楽は生き物であり、その時々で違った表情を見せるからこそ面白いのだと、彼らのステージは物語っていた。
MCではTAKUROが「去年ベスト盤を出したからといって、その中からやるって意味じゃないんだよ」と話して、笑いを誘う一幕も。「僕たちもみんなもベストな状態でまた再会できたってことが、一番僕らにとっては大切なことなんですね」と続け、副題である「GLAY-complete BEST」に込められた想いを紐解いた。さらには「これから叶えたい夢は、たくさんあるんだけどね。だけど、みなさんと大事にしたい思い出のほうが、この30年で増えたかもしれません」と胸のうちを零していった。
どこか凛とした熱が漂うなか、導かれたのはJIROの新しい風とGLAYのこれからが詰めこまれた「旅する理由を待ちながら(未発表曲)」。AOR感があるギターと歌謡曲的な歌メロ、ロックの骨太さが絶妙な按配で配合されたナンバーは、新章の始まりを感じさせる。等身大の4人を表すかのように《僕らが何よりも大切にしていた真心を君に贈る》や《涙が明日を作るわけじゃない》といったフレーズが真っすぐに飛んできたのも印象的だった。
終盤に差し掛かり、「誘惑」が投下されると観客は大熱狂。宇都宮市民会館の天井が突き破れるのかと思うほどに、一体感あるシンガロンが隅々まで響き渡る。HISASHIのギターソロも絶好調で、まるで生き物のように威勢よく音が走り抜けていった。その後も未発表曲を連投し、ラストスパートのギアを一気に踏み込んでいく。TAKUROがギターソロで魅せたり、ポエトリーリーディングで強烈な世界観を生み出したり、あの手この手で虜にして、息つく間なんて与えない。最後は、『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR』の代名詞である「HIGHCOMMUNICATIONS」を投入。お決まりの振り付けと力強い演奏で団結したムードを創造し、生命力に満ちた一夜を結んだのだった。
1
2


























