ビヨンセは警察によって殺害された救急救命士のブリアンナ・テイラーへの正義を求めてケンタッキー州司法長官のダニエル・キャメロンに宛てた公開書簡を公開している。
ブリアンナ・テイラーは名乗ることや警告なく自宅に入ることを可能にするノックなし令状によってルイヴィル市警に踏み込まれ、8発が命中して亡くなっている。
先週、ルイヴィル議会ではノックなし令状についてはブリアンナ法案という呼び名で禁止されたものの、彼女の殺害について警官は起訴されていない。
「こうした正しい方向へのわずかな歩みはブリアンナ・テイラーや彼女の遺族に対して正義が適用されないことを痛ましく思い出させるものです」
「3ヶ月が経ち、ルイヴィル市警による捜査で答えよりも疑問のほうを生み出しています……3ヶ月が経ち、誰も逮捕されておらず、誰も警官は解雇されていません……3ヶ月が経ち、ブリアンナ・テイラーの家族は正義をなお待ち望んでいます」
「あなたたちの機関にはブリアンナ・テイラーに正義をもたらし、黒人女性の命の価値を示す権力と責任があります」と彼女は続けている。「ひどい悲劇にもかかわらず、何も行われないパターンにこの事件を落とし込まないでください。警察の手による黒人の死はどれも2つの意味で悲劇なのです。その死自体と、それに続いての何も行われないことと遅れです」
彼女は次のように締めくくっている。「今回はこのパターンを終わらせる機会なのです。速やかに警官を逮捕する決断をしてください。来月はこの3ヶ月とは違うものにできるのです」
先月、ビヨンセはジョージ・フロイドの死を受けてインスタグラムで正義を求めるメッセージを公開している。
46歳のジョージ・フロイドは警察との抗争の中で5月25日に9分近く膝で喉を締め付けられて亡くなっている。これを受けて世界各地では抗議運動が行われている。
ドージャ・キャットはブリアンナ・テイラーの命を讃えようという基金に10万ドルを寄付することを発表している。