多くのファンが詰めかけた三上ちさこと新津由衣の共同企画イベント第一弾! アルバム発表もアナウンス!

1998年に仙台で結成されたバンド、fra-foaでの活動後ソロに転向し、その後は活動をセーブしていた三上ちさこと、2017年夏より本名である新津由衣名義で本格活動を再会した2人の共同企画イベント『月と太陽-透明な交差点- vol.1』が、12月3日(日)東京・代官山LOOPにて開催された。三上の完全復活を意味するライブということで、チケットは早々にソールドアウト。高い注目を集めた公演の模様をレポートしていこう。

三上と新津は現在、共に同じ音楽プロデューサーCHRYSANTHEMUM BRIDGEと制作活動を行っているが、それぞれの音楽性は、月と太陽の関係のように両極端とも言える。この日は、2人のバンドメンバーもその音楽性に合わせて、スペシャルな編成で行われたことも特筆すべきトピックだった。

まずはオープニングアクトとして、2人組ユニット、ハルカトミユキが登場。楽器はアコギとキーボードのみというアコースティックセットで、「終わりの始まり」から「ドライアイス」まで全6曲を披露。静謐な雰囲気を漂わせながら、時に内に秘めたエネルギーを解放するような有機的なパフォーマンスで、“会場を温める”といった前座的な役割ではなく、しっかりと存在感を見せつけた。

続いては新津由衣が登場。この日のために集められたメンバーは、ドラムがシナリオアートのハットリクミコ、ギターが赤い公園から津野米咲、そしてシンセサイザーがAZUMA HITOMI。個性あふれるプレイヤーたちの共演にも期待値が高まる中、AZUMAのシンセベースから「Big Bang」の演奏が始まった。新津もエレキギターを持ち、津野との分厚いギターサウンドを聴かせる。そこにクミコのタイトなドラムとシンベによるリズム隊が支えるバランスが、この日のために結成されたとは思えない見事なグルーブを生んでいた。

そして、新津がスレイベルを持ち、幻想的かつ緩急のつけたアレンジの「Swim In The Wonder」を披露し最初のMCへ。この日がソールドアウトの公演になったことを感謝しつつ、本公演が自身の2017年集大成のライブになると語る新津。続く楽曲は、新津が陽気なダンスをしながら聴かせるオリエンタルなチューン「Bye Bye Bee Bye Boo」。演奏後、改めてMC行った新津は、2017年に本名での活動を開始した経緯や、その思いについて語り、さらに今日は三上の復活ライブで、伝説の日になると告げ、会場をあおると大きな歓声が上がっていた。

続いて、春に亡くなった祖母への感謝を歌った「愛のレクイエム」、三拍子のリズムで壮大に展開していく「Unite」を披露。MCを挟んで、ポップな楽曲「ホップチューン」では、新津が手を上げて歌うと観客も手を上げて応えるなど、ライブならではの一体感が生まれていた。

ここでメンバー紹介のためのセッションがスタート。新津の紹介順にクミコのドラム、AZUMAのシンセ、津野のギターが加わり、津野が熱いギターソロを聴かせるなど高い演奏力で魅了した。そしてラストは「FLAG」。新津が再びエレキギターを手にし、ダンサブルかつ疾走感あふれるアレンジでぐいぐいと引っ張って行くと、オーディエンスも体を揺らし、大きな盛り上がりの中、新津のパフォーマンスは幕を閉じた。

興奮の冷めやらぬ中、ステージ上では転換が行われていたが、三上の登場を待つ思いと期待感は増すばかりだった。そして会場内が再び暗転すると、心臓の鼓動を思わせるSEが流れメンバーが登場。最後に三上が片手を上げながら現れると大きな歓声が上がる。間髪入れず全楽器ユニゾンによるイントロで始まる、ハードなギターチューン「1004」で復活ライブの幕は開けた。ワンコーラスを聴き終わるより前に、圧倒的な存在感を放つボーカルにグッと引き込まれてしまう。そしてステージ上を縦横無尽に動き回り、飛び跳ね、エネルギーを一気に放出するような姿に、観客も巻き込まれるように大きな声援で応えていた。

続いて披露したのはシンセブラスのアレンジが印象的なポップなナンバー「Ride on the beetle!」。さらに全編英語詩で聴かせるダウナーな曲「The Secret」と、新曲を立て続けに演奏していく。そして最初のMCでは、これまで待っていてくれた人への感謝の気持ちをかみしめるように一呼吸置いた後、「ただいまーー!!」と叫ぶと、会場内からは「お帰りー!」と大歓声と拍手で包まれた。

そしてバラードの「Sea For Why 」へ。サビでのファルセットが印象的で、言葉を1つ1つ丁寧に歌う姿に、多くのオーディエンスが釘付けに。歌い終わると三上は、「私が歌っている意味は一つしかない。一人一人がみんな素晴らしい存在なんだということを歌で表現していきたい」と、涙を浮かべながら語り、新曲のみで挑戦することになったこの復活ライブまでの道のりが決して平坦ではなく、さまざまな思いが交錯しながらたどり着いたのだと感じた。

「気を取り直して!」と笑顔を見せて、自身のホームページで公開していた楽曲「Parade For Destruction」を演奏。さらに「dear」と、曲タイトルをつぶやくように言い、ストリングスも加わる壮大なバラード曲を歌い出すと、全ての観客がその一挙手一投足を見逃すまいと集中し、会場内が一体になっているような感覚に襲われた。

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