フー・ファイターズのデイヴ・グロールはロックの殿堂入りの招待スピーチについて誰がすべきかを語っている。
フー・ファイターズは先日ケイト・ブッシュやアイアン・メイデン、ジェイ・Zと共に2021年のロックの殿堂入りの最終候補となったことが発表されていた。
ギタリストのパット・スメアはデイヴ・グロールの母親であるヴァージニアが招待スピーチに完璧だと述べたのに対して、デイヴ・グロールはポリスのドラマーであるスチュワート・コープランドを挙げている。
『ハワード・スターン・ショウ』に出演したデイヴ・グロールはその人選について1995年にフー・ファイターズのデビュー・アルバムを書いた時に遡ると述べている。
「このバンドは俺が昔作ったデモ・テープから始まったんだけどさ」と彼は語っている。
「5日間、スタジオに入って、すべての楽器を自分で演奏して、楽しいから13曲、14曲をレコーディングしたんだ。それで俺はカセットを作って、フー・ファイターズと呼ぶことにしたんだ。というのも自分だってみんなに知られたくなかったからね」
「そうした理由の一つは若かった頃、クラーク・ケントというアーティストのアルバムをもらったからなんだ」とデイヴ・グロールは続けている。
「ちょっと妙な感じがしてさ。『クラーク・ケント? クラーク・ケントって誰だ?』ってね。すごくポリスみたいなサウンドだったんだけど……それは実際にスチュワート・コープランドだったからなんだ。ポリスのドラマーがクラーク・ケントという名前でアルバムを作ったんだ。アルバムに自分の名前をつけなかったんだ。『クラーク・ケントって誰だ? これはカッコいいぞ』って思ってたら、『あれはスチュワート・コープランドなんだ』って言われるんだ」
デイヴ・グロールはスチュワート・コープランドのスピーチ力にも賛辞を寄せ、「彼はすごくスピーチができるんだ。話せる人なんだよね」と語っている。
2021年の殿堂入りアーティストは5月に発表される予定で、アーティストや歴史家、音楽業界の人物などによる1000人の投票とウェブサイトでのファン投票によって決定される。
2020年はドゥービー・ブラザーズ、ナイン・インチ・ネイルズ、ザ・ノトーリアス・B.I.G.、T. レックス、ホイットニー・ヒューストン、デペッシュ・モードがロックの殿堂入りを果たしている。しかし、式典は新型コロナウイルスのためにオンラインでの開催となっている。
今年の殿堂入りアーティストは年末近くにオハイオ州クリーヴランドで開催される式典で表彰される予定となっている。