ノエル・ギャラガーは2009年のオアシスの解散について自分にとってもバンドにとっても最もよかったことだと語っている。
オアシスは2009年にロック・オン・セーヌのステージに立つ直前にバックステージで喧嘩があり、解散している。
その場でバンドを脱退して、以降は弟のリアム・ギャラガーと疎遠な関係が続いているノエル・ギャラガーだが、スカイ・アーツで放送される特別番組でオアシスの解散について「簡単にした決断ではなかったよ」と振り返っている。
「オアシスによってレコーディングされた重要な曲はどれも俺が書いてきたわけだしね。自分の人生だし、決めるのは自分だし、クリエイティヴ面でも俺がやっていたわけでね。でも、今になって思えば、自分にとってもバンドにとっても最もよかったことなんじゃないかな」
「だって、2009年のオアシスは史上最高のバンドの一つなんて言われていなかったからね。『終わりにするべきだ』っていう雰囲気みたいなものもあったんだよ。少なくとも俺は感じていたよね」
「みんながアルバムを聴くことはやめてしまって、ヒット曲を聴きにライヴに来ているのを感じていたんだ。在籍したくはない状況のバンドになっていたんだよ。でも、今じゃもちろん最高のバンドたちと肩を並べているわけだからね」
「オアシスのツアーというと常に骨が折れるものになるんだよ」と彼は続けている。「パリでの出来事も我慢の限界を超えたのに過ぎないんだよ」
「なんとかやってたけど、安心感はなかったからね。一悶着あるぞというのが分かったからね。くだらないことがたくさんあるんだよ」
「最大のバンドの一つがついに内部崩壊したというね。イングランドに戻ってこられなかったよ。妻が子どもといる自宅には記者が殺到していたからね」
「だから、真夜中に妻には家を出るように言って、フランスかどこかで落ち合ったんだ。イギリスに戻った時にやっと自由になったんだよ」
ノエル・ギャラガーはベスト・アルバム『バック・ザ・ウェイ・ウィー・ケイム:vol.1 (2011-2021)』が6月11日にリリースされることが決定している。翌日のレコード・ストア・デイにはスペシャル・エディションが発売される。
ノエル・ギャラガーはレコード・ストア・デイ2021の公式アンバサダーを務めることも発表されている。「レコード店は成長する中で重要なものだったんだ。自分のDNAに入っているものだよね」と彼は語っている。
一方、ノエル・ギャラガーはオアシスの新たなベスト・アルバムをリリースする計画があったことを明かしている。