イングランド、コロナ規制の解除が決定したことを受けて音楽業界の各種団体が声明を発表

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イギリス政府は新型コロナウイルスによるロックダウン解除に向けたロードマップにおける最終段階であるステージ4にイングランドが7月19日から入ることを発表している。

これによって社会的接触の制限は解除され、フェスティバルや屋内公演も実施されることとなり、ナイトクラブも再開される。

制限解除に伴って、大規模イベントの主催者は会場での感染拡大を防ぐために、新型コロナウイルスのワクチンを2度接種して、検査で陰性であることを示す、いわゆるCOVIDパスポートを使用することが奨励されている。

ボリス・ジョンソン首相は現地時間7月12日に事業者に入場時のガイダンスとしてNHSのアプリとEメールによる検査結果を使うことを奨励している。

制限解除は音楽業界にとって歓迎すべきもので、ミュージック・ヴェニュー・トラストのマーク・デヴィッドは『NME』に次のように語っている。「ミュージック・ヴェニュー・トラストは7月19日からイングランドの地元のライヴハウスがフル・キャパシティでオープンすることを許可する決定をあたたかく歓迎します」

「ここ12ヶ月、すべての会場が安全に再開できる方法を見つけ出そうと辛抱強く取り組んできました。その取り組みについては今もまず第一に念頭にありますが、今日はライヴ音楽のファンに向けて、シンプルなメッセージを送りたいと思います:ついにライヴを再開させる時が来ました」

「イングランドにおけるそれぞれ地元の会場が安全なイベントを提供できるように、個々人の責任について考えていただければと思います。自分を安全に保つために行うことが他の人の安全にも繋がります。私たちはライヴを再開させ、それを安全に行う機会を心から求めてきました。この機会を使って、私たちがお互いに気遣うコミュニティであることを実践しましょう」

ライヴのCEOであるグレッグ・パームリーも制限解除を喜んでいる。彼は次のように語っている。「今日はライヴ・ミュージックにとって素晴らしい日です。私たちのメンバーもここ1年ファンが願ってきたイベントを安全に開催するのに戻るのが待ちきれません」

「ここ1年にわたってこの瞬間を求めてきましたが、事業保険はいまだに適用されていません。これはつまり、主催者はまた制限が必要となった場合には大きな経済的損失に直面します。政府が私たちに再建してもらいたいと思うのであれば、経済的にライヴ・イベントが可能なようにして、彼らが約束した保険の枠組みを提供し、長期の投資をできる信頼感を業界にもたらす必要があります」

グレッグ・パームリーは次のように続けている。「収入の85%を失うことになった2020年を経て、今日は音楽業界にとって記念すべき瞬間です。本格的にイベントが再開することで、やっとこの国全体に歓喜とエンタテインメントと興奮をファンに届けることができます」

AIFのCEOであるポール・リードも今回の決定を歓迎しつつ、政府による事業保険の問題を解決することを求めている。

彼は声明で次のように述べている。「ロックダウン解除に向けたロードマップでステージ4へと進む保健医療相の発表を歓迎します。政府はこの段階に入ったら、必要であればイベントのための保険を検証して介入すると繰り返し述べてきました。あと1週間となりますが、ずっと懸案だった問題を解決してもらう必要があります」

「AIFは今夏安全にイベントを再開させるためのガイダンスの策定に向けても政府の担当当局と取り組んでいます。主催者と地元当局はワクチンや陰性の証明書を含めて、適切な基準を策定することに自信を持っています」

「観客の安全とリスクの軽減を確実なものとすることは毎年フェスティバルの主催者にとって中心となってきた課題でしたが、パンデミックから再開するにあたって今まで以上にそうなっていくでしょう」

ボリス・ジョンソン首相は7月5日時点でロードマップにおける最終段階であるステージ4に入った時の詳細を発表していたが、データの検証が終わるまで最終決定は行われていなかった。

当初、制限の解除は6月21日に予定されていたが、変異株の拡大を受けて延期されていた。

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