『LAB』と題されたThe BONEZの新作ミニ・アルバムがついに完成。4月27日にはいわゆる通常盤CDの店頭での販売も開始となるが、まずはボックス仕様による初回生産盤がバンドのオフィシャル・サイトを通じて4月20日にリリースされた。
その発売を記念して同日の夜、彼らはこれまでThe BONEZの歴史を見守り続けてきた場所でもあるJESSEの行きつけの某店に集結し、YouTubeチャンネルでの生配信を実施した。
先述の通り『LAB』の初回生産盤はボックス仕様となっているが、その箱の中には全6曲が収録されたCD本体はもちろんのこと、ブックレット、キーホルダー、ソノシートなどが封入され、CDケース自体も組立式となっている。
配信プログラムの中でメンバーたちが強調していたのは、音楽市場が配信主体の傾向に進みつつある中、いわゆるフィジカルなアイテムの可能性を追求したかったということ。『LAB』というタイトル自体が意味するのもラボラトリー、すなわち実験室ということになるが、こうした現状のもとで自分たちならではの作品形態のあり方を実験する、といった意味合いがそこには込められているのだ。
また、この作品リリースを受けて5月8日からは『Welcome to The Lab House』と銘打ちながらの全国ツアーも開始されるが、今回、特徴的なのは敢えて小規模なライヴハウス主体の公演日程が組まれていること。
いまだライヴハウスでの規制が完全には解けない状況にある中、こうした形でツアーを実施することについても「今、ライヴハウスで自分たちなりにどんなライヴができるのか？」という実験的意図が含まれている。つまりそれを通じてThe BONEZとファンの間での新たなルールを模索し、確立していこうというのだ。
配信プログラムにおいては、『LAB』のボックスを彼ら自身が開封して作品の成り立ちを解説したり、各収録曲の制作背景やツアーに向けての意気込みなどが語られたりもしたが、食事をしながら和やかでありつつも熱い会話が繰り広げられていったのち、番組の最後には、これまでサポート・ギタリストとして貢献してきたKOKIが今作をもって正式メンバーに迎えられたことが発表された。
しかもKOKI自身にはその事実があらかじめ伝えられておらず、彼にとっては思いがけないサプライズとなった。
なお、このプログラムのアーカイヴは4月24日まではThe BONEZのオフィシャルYouTubeチャンネルで楽しむことができる。リアルタイムでの視聴が叶わなかった方々にも是非この番組を通じて正式な4人編成となったThe BONEZの今を体感して欲しいところだ。
自分たちの理想追求のための実験精神を忘れず、試行錯誤を重ねることをいとわず、さらなる高みを目指していくThe BONEZ。
2023年には、このバンドが正式にスタートしてから満10年を迎えることになるが、こうしてバンドとして完全体となった現在の彼らに死角はない。この先の動向に注目したいところだ。
文：増田勇一
The BONEZ / LAB
初回生産盤BOX：4月24日まで販売
通常盤：4月27日発売
-収録曲-
M1.That Song
M2.Plasma
M3.My Band
M4.Numb
M5.Jump Around(cover)
M6.In Silence
初回生産盤BOXオーダー受付URL：https://thebonez.stores.jp
先行配信曲「Numb」配信URL：https://linkco.re/SZgxEZMN
Welcome to The Lab House
5月8日(日) 恵比寿 LIQUIDROOM
5月13日(金) 岡山 YEBISU YA PRO
5月15日(日) 岐阜 club-G
5月20日(金) 奈良 EVANS CASTLE HALL
5月21日(土) 神戶 THE LIVE HOUSE CHICKEN GEORGE
5月31日(火) 北見 Onion Holl
6月1日(水) 旭川 CASINO DRIVE
6月3日(金) 函館 club COCOA
6月9日(木) 高知 CARAVAN SARY
6月11日(土) 浜松 Live House 窓枠
6月17日(金) 郡山 HIPSHOT JAPAN
6月19日(日) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
6月24日(金) 新潟 LOTS
7月7日(木) 川崎 CLUB CITTA’
7月10日(日) 金沢 EIGHT HALL
7月18日(月・祝) 埼玉 HEAVEN’S ROCK 熊谷 VJ-1 ※会場変更
7月22日(金) 広島 LIVE VANQUISH
7月24日(日) 熊本 B.9 V1
■チケット
前売り¥5,900（税込/ドリンク代別）
一般発売中
