バディ・ガイは自分のライヴを観るためにザ・ローリング・ストーンズがヴァンで寝泊まりしていた逸話を語っている。
バディ・ガイは昨年9月に通算19作目のスタジオ・アルバム『ザ・ブルース・ドント・ライ』をリリースしており、フェアウェル・ツアーを今年2月から4月にかけて行っている。
『ギター・プレイヤー』誌のインタヴューを受けたバディ・ガイはザ・ローリング・ストーンズとの関係性について次のように語っている。
「イギリスがやってきて、ホワイト・アメリカに対してB.B.キングやマディ・ウォーターズがどんな人物かを言うまで、アメリカはマディ・ウォーターズやB.B.キングのような人たちを受け入れる準備ができていなかったんだ。『シンディグ!』というテレビ番組があったんだけど、その番組がザ・ローリング・ストーンズを出演させようとした時に、ミック・ジャガーは『マディ・ウォーターズを連れてきてもいいならやるよ』と言ったんだ。ホワイト・アメリカは『誰だ? それは』という感じだった。それでミック・ジャガーは怒ったんだ。『俺たちの名前は彼の有名なレコードから付けられているんだ』ってね」
86歳のバディ・ガイはザ・ローリング・ストーンズのほうが自分よりも上手いと思っていたために自分のライヴを観るためにヴァンで寝泊まりしていたと聞いて驚いたと語っている。
「ザ・ローリング・ストーンズと友人になったら、僕が演奏するのを観るためにヴァンで寝泊まりしていたと聞いてね。『君たちのほうが上手いじゃないか』と言ったら、彼らは『そんなことはない。あなたから全部学んだんだ。あなたを観るまでストラトキャスターでブルースを演奏できるなんて知らなかったんだ』と言ったんだ」
今年2月、ザ・ローリング・ストーンズについては2005年発表の『ア・ビガー・バン』以来となるスタジオ・オリジナル・アルバムがミックスの段階にあると報じられている。
リリース日については明らかになっていないものの、ミック・ジャガーはここ数年、散発的に情報を提供してきた。CNNはアンドリュー・ワットがプロデュースするザ・ローリング・ストーンズの新作にポール・マッカートニーが参加すると報じている。