ジョン・ホプキンスは9曲が追加された『イミュニティ』の10周年記念盤の音源がデジタルで配信されている。
『イミュニティ』は2013年に発表された通算4作目となるアルバムで、「それまでの彼のキャリアの集大成であると同時に」「その後の進化にもつながるターニング・ポイント」とプレス・リリースでは評されている。
10周年記念盤のストリーミングはこちらから。
本作についてジョン・ホプキンスは次のように語っている。「『イミュニティ』は2010年後半から2012年前半の間に書いた作品だ。すべての要素に気を配り、自分のすべてを注ぎ込んだよ。この作品が僕の人生を変えた。それまでは500人規模の会場でプレイしていたが、1年足らずで5000人規模の会場でプレイするようになった。すべてのことが旋風のように起こり、それ以来、どんな創造的アプローチにも自由に身を任せられるようになった。この作品を作り、リリースすることは、とても特別な経験だった」
「これまで自分が作ったものをリマスターしたことはなかったが、『イミュニティ』を大音量でマスタリングしたらどんなものになるか考えることはよくあった。オリジナルを手がけたガイ・デイヴィーがマスタリング前の音源を引っ張り出し、より繊細なアプローチをしてみようとトライしたんだ。でもすぐに、このアルバムの重要な特徴で、特にヘビーな曲で発揮される「圧力」の感覚が失われたように感じた。そこから、すでに人々が慣れ親しみ、重要視してきたものに変化を加えることに対して急に警戒心を抱くようになった。そこで、元のセッティングに戻しつつ、最後に微妙なエキスパンダーを加えて、少し開放的なサウンドにしてみた。その結果、従来の硬質感や激しさはそのままに、絶妙な余白が生まれたように感じた。このプロジェクトによって初めて周波数96khzに対応したガイのEMIデスクで音をかける機会も得られたよ」
『イミュニティ』の10周年記念盤については10月6日に豪華リマスター盤CDとカラー・ヴァイナルが発売されることも決定している。