[ kei ]が、事務所独立後初のライブ<kei.LIVE 2023「−365」>を自身の誕生日でもある8月12日(土)、東京・Veats Shibuyaにて開催した。
2023年、圭から[ kei ]へとアーティスト名の表記変更に始まり、[ kei ]として初のシングル「MIRACLE」を発売したあとは22年間所属していた事務所から独立を発表し、自身のアーティスト人生をかけ、自分の手で未来を切り開くという熱い決意のもと、これまで築き上げてきたベースを自らリセットしていった [ kei ]。その[ kei ]が、ついに新しい一歩を踏み出した記念すべき独立後初のライブとなった公演の模様をレポートする。
暗転した場内に高松浩史(Ba/THE NOVEMBERS,Petit Brabancon),植木建象(Dr)がスタンバイし、SEに生音を重ね、ライブは「ETERNAL HEART」のテンポをあげてダンサブルなアレンジを加えた「ETERNAL HEART-the night the stars sing-」で幕開け。[ kei ]はこの日から新しく生まれ変わり、ゼロからのスタートを思わせるような真っ白い衣装でステージに登場。ハンドマイクでフロアに突き出した花道まで駆け出し「3、2、1、Go!」とジャンプを即し、冒頭からフロアを積極的に盛り上げていく。その後はすぐさまギターを装着。ハートと花びらの形を映し出すライトがステージを照らすなか、軽快なバンドサウンドでアップチューンの「青空に吹かす夜、晴れ渡る日(COVER)」を畳み掛け、それを「17.」へとつないでオーエィエンスのボルテージを高めていく。ここで曲中、舞台中央のお立ち台に立った[ kei ]が全身ブラックコーデの高松を自分の元へ呼び寄せ、白と黒の鮮やかなコントラストで、スタイリッシュな見せ場を演出。冒頭から熱量が高めだった植木建象が、さらにハイエナジーなドラミングを披露していった「the salvation.」では、その勢いに触発され、[ kei ]が今まで見せたことがないようなワイルドな歌唱を披露。そうして熱気が膨らんだ場内に、次は女性の繊細さと男性のタフネスがゆっくり交差していくようなインスト曲「eve.」を広げて、オーディエンスの熱気をじょじょに沈静化させ、さらにスローなバラード「Home sick(COVER)」の歌唱で、みんなの心を穏やかに癒していった。
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