アンドレ3000は実験的なフルートを主体とした楽曲による17年ぶりのソロ・アルバムの詳細を発表している。
アンドレ3000はアルバムがラップ・アルバムではないことを発表しており、アルバム・ジャケットにはそれを警告するステッカーも貼られるという。
『ニュー・ブルー・サン』というタイトルのアルバムは87分の長さで、ミニマルで実験的な楽曲が収録されるという。アンドレ3000はコントラバス・フルート、マヤ・フルート、竹のフルート、デジタルの管楽器を担当しており、小節やビート、ヴォーカルは含まれていないという。
「私は分析しながら、どうやってアプローチしたいかを考えていました……公開できるのが嬉しくてたまりません」とアンドレ3000はニュー・アルバムのアプローチについて『NPR』に語っている。
「だから、『ニュー・ブルー・サン』をみなさんに聴いてもらいたいと思いました。公開したかったのです。これだけが自分の価値観です。人として、アーティストとして気に入っています。気に入ってなかったら、他の人も気に入るとは思えません。そういうふりはできないのです。自分にはずっと難しいことでした」
アンドレ3000はこのプロジェクトについてタイラー・ザ・クリエイターやフランク・オーシャンにアドバイスを求めたとのことで、アルバムをレコーディングすることで「別の領域」に辿り着くことになったと説明している。
「自らを超越したというのは、自分を違う場所に連れてきてくれたということです。エンジニアが準備をしてくれた状況ではただレコード・ボタンを押して、自分を見つけ出して、一緒に聴いてみるだけでした。『ニュー・ブルー・サン』で聴けるすべてのものは自然発生的に作曲したものです。その場で作ってみたものなのです」
11月17日にリリースされる『ニュー・ブルー・サン』にはパーカッションのカルロス・ニーノ、ギターのネイト・マルセロ、キーボードのサーヤ・バトファシーナが参加している。
長い曲名についてアンドレ3000はインストゥルメンタル・トラックを聴くときにリスナーが何を考えるべきかを指示するために「わざと長くした」と語っている。
また、アルバム・タイトルはパラレル・ワールドの太陽を意味し、このアルバムが彼の音楽における「新しい世界」と「新しい方向性」を示すものであることを明かしている。
