ファット・ドッグはデビュー・アルバム『WOOF.』を9月6日にリリースすることを発表している。
これまでドミノ・レコーディングスから“King of the Slugs”と“All the Same”という2曲のシングルをリリースしてきたファット・ドッグだが、アルバムのリリース発表を受けて“Running”がミュージック・ビデオと共に公開されている。
スティーヴン・アグニューが監督を務めたミュージックビデオは、ケン・ラッセルやイングマール・ベルイマンといった鬼才や、映画『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』の世界観を彷彿とさせ、ファット・ドッグというカルトの起源、そしてこの新しいアンダーグラウンド・ムーヴメントのリーダーが誰なのかを明らかにするような内容となっている。
中心人物のジョー・ラヴはグループを結成し、ロックダウン中に正気を保つ手段として、自宅で作っていたデモを世に出すことを決意している。ジョー・ラヴは、クリス・ヒューズ (key, syn)、ベン・ハリス (b)、ジョニー・ハッチソン (ds)、モーガン・ウォレス (key, sax) という、同じ志を持つ破天荒な仲間たち4人を見つけた。「最近の音楽は頭脳的すぎて、人は踊ることができない」とメンバーのクリス・ヒューズは語っている。「僕らの音楽は、考える音楽とは正反対なんだ」
「ファット・ドッグが作る音は、枕に顔を沈めて叫ぶような音楽だ」とジョー・ラヴは説明して、「退屈してたから、何か馬鹿げたものを作りたかったんだ」と打ち明ける。デビュー・アルバム『WOOF.』は、フロントマンのジョー・ラヴと、共にアークティック・モンキーズやデペッシュ・モード、ベス・ギボンズらを手がけるジェームス・フォードとジミー・ロバートソンによる共同プロデュースとなっている。
ジョー・ラヴは「音楽はつまらな過ぎる」と語っている。「消毒されて、牙を抜かれた音楽は好きじゃないんだ。このアルバムの音楽でさえ、俺の頭の中にあるアイディアと比べたら洗練されすぎてる。俺の想定では、もっとめちゃくちゃなサウンドになるはずだったんだけどな」
ファット・ドッグのデビュー・アルバム『WOOF.』は国内盤CDと日本語帯付き仕様盤LPにおいてTシャツ付きセットが発売されることも決定している。