ミツキは急速に名声を獲得したことで、その負の側面に苦しんでいるチャペル・ローンに対して「世界でも最低の会員制クラブにようこそ」という言葉をかけている。
米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでチャペル・ローンは自分のことを「通りを歩く見知らぬ女性」だと思ってほしいと語っており、TikTokの動画でも「一部ファンの気味の悪いおかしな振る舞い」を非難しながら、同じ趣旨のことを語っている。
「歩道を歩いている見ず知らずの女性に叫んだりしないでしょう」とチャペル・ローンは語っている。「それって、ひやかしとかハラスメントになってしまうわけだから」
チャペル・ローンはその後、ミズーリ州で会ったストーカーが両親の自宅やホテルの部屋に現れた一連の憂慮すべき出来事を振り返っている。「もう警備をつけなきゃいけなくなる。本当にくだらないよね」
ファンがフライト情報を把握していたりなど、名声がもたらす同様の悩みについてチャーリーXCX、ビリー・アイリッシュ、ヘイリー・ウィリアムス、ケイティ・ペリー、ムナ、マイリー・サイラス、ロード、ボーイジーニアス、サブリナ・カーペンター、ミツキといったアーティストはチャペル・ローンに同情の声を寄せている。
ミツキは長文のEメールの一部でチャペル・ローンに共感しながら次のように述べている。「恐縮ながら、世界でも最低の会員制クラブにようこそ。このクラブでは見知らぬ人があなたのことを自分のものかのように考えて、家族を見つけ出して、嫌がらせをしてくるの」
2022年、ミツキは音楽活動を休止させた本当の理由は「肉体的な極度の疲労」ではなく、音楽業界の消費主義に「完全にやられてしまった」と説明している。
「それって『なんだ。またやることになるんだ』って感じなの」とミツキは語っている。「楽しいと思っていたけど、もうまったく楽しくない」
チャペル・ローンも同様の心境を口にしている。「もう二度とヒットを飛ばしたくないという気持ちもある。そうすれば、もう誰も私に期待しなくなるから」
チャペル・ローンはオーヴィル・ペックやトロイ・シヴァン、ノア・カーン、エルトン・ジョンといった例外はあるものの、男性アーティストの多くからはこの件について連絡がなく、「名指しするつもりはない」ものの、「それはいい人たちのことだけ知ってもらえればいいから」と述べている。チャペル・ローンは「他の人たちも同じように感じている人がいることを知られただけでもよかった」と続けている。
チャペル・ローンはインスタグラムでもいわゆる「熱狂的ファン」の「略奪的振る舞い」を非難しており、ムナも一部のファンによる 「本当に恐ろしい」行動について言及している。
「サイバーストーキング、ハッキング、他のファンや私たちの愛する人へのいじめ、さらにネット上での影響力と注目のために私たちや私たちの愛する人についてのデマを広めることが何ヶ月も続いており、私たち自身の安全と心の平穏のために今すぐ対処しなければなりません」
チャペル・ローンは昨年リリースしたデビュー・アルバム『ザ・ライズ・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』が全米2位まで上昇しており、シングル“Good Luck, Babe!”は全米シングル・チャートで最高位6位を記録している。