サミー・ヘイガーはブラック・サバスの最後のライヴでオジー・オズボーンが歌う曲数について自分の聞いた話を明かしている。
サミー・ヘイガーは7月5日にバーミンガムのヴィラ・パークで開催されるブラック・サバスの最後のライヴに出演する豪華ラインナップに名を連ねている。
「バック・トゥ・ザ・ビギニング」と題されたコンサートは、オジー・オズボーン、ギタリストのトニー・アイオミ、ベーシストのギーザー・バトラー、ドラマーのビル・ワードという結成メンバーによるラインナップで20年ぶりにライヴを行うものとなっている。
サミー・ヘイガーはメタリカ、スレイヤー、パンテラ、ラム・オブ・ゴッド、トゥール、マストドン、アリス・イン・チェインズ、ガンズ・アンド・ローゼズ、ヘイルストーム、ゴジラといったラインナップに加わることになる。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはこの公演の音楽監督を務めており、ライヴにも出演が予定されている。
今回、『ラウドワイアー』のインタヴューでサミー・ヘイガーはこの歴史的な公演に向けた準備について語っており、オジー・オズボーンが公演で歌う曲数についても言及している。
「噂が流れ始めた頃にトム・モレロが電話をくれて、『興味はあるかい?』と言われたんだ。『もちろん』と言ったよ。何のことかも言う必要はなかった。『興味はあるかい?』と言われたから、『ああ、参加するよ』と言ったんだ。早い段階で声をかけてもらった一人になれて嬉しかったよ」
サミー・ヘイガーは今回の最後のライヴに向けてオジー・オズボーンや彼のヴォーカル・テクニックを「研究している」ことを明かしている。
「『どんなものを聴いているんですか?』とよく訊かれるんだけど、彼だね。7月5日まではオジー・オズボーンを聴いているんだ。彼のフレージングを学んでいるんだよ。オジー・オズボーンのメロディー構造はユニークで、ユニークなシンガーなんだよ。本当に光栄だよ」
サミー・ヘイガーはオジー・オズボーンが1991年発表の“No More Tears”を含め5曲を歌おうとしていることを示唆している。
「“No More Tears”をやる曲に選んだら、トム・モレロは『素晴らしい感じになるだろうね』と言ってくれたんだけど、折り返しが来て、『実はオジーが5曲を歌おうとしていて、“No More Tears”を歌いたいらしいんだ』と言われたんだ」
「だから『分かった。“Flying High Again”にするよ』と言ったんだ。彼は『了解』という感じでね。だから、今は“Flying High Again”を歌うつもりだよ。オジーの気が変わったら“Flying High Again”と“No More Tears”をやるつもりだよ」
サミー・ヘイガーは自分の楽曲を演奏することもオファーされているとして、ブラック・サバスと同時期の楽曲を披露することを考えているとも語っている。
「モントローズの“Rock Candy”をやろうと思っているんだ。モントローズとブラック・サバスは同時期だったからね。楽しみだよ」
先日、オジー・オズボーンはインタヴューで「歩くことができない」ことを明かしたが、妻のシャロン・オズボーンは「声に影響はない」と語っている。シャロン・オズボーンは次のように説明している。「パーキンソン病は進行する病気だから、安定させることはできない。身体のいろんな場所に影響を及ぼし、足にも影響している。でも、声はこれまで通り素晴らしいわ」
ヴィラ・パークでトニー・アイオミと共に『NME』のインタヴューを受けた妻のシャロン・オズボーンはオジー・オズボーンは「本当に元気だ」と説明している。
「彼はみんなにありがとうを伝えたいのよ」とシャロン・オズボーンは語っている。「病気のために、そうした機会というものがなかった。でも、今回でその機会が持てることになる」
シャロン・オズボーンは最後のライヴについて「ジャンルを切り拓き、それを次のバンドへと受け継いだパイオニアを称えるもの」になると述べている。「こういうことって大抵は亡くなった時に行われることだけど、生きている間にそれが認められるというのは素晴らしいことだと思う」
「キャリアにおいては、何をやっても前にやっていたことに及ばないという段階はやってくる」とシャロン・オズボーンは語っている。「過去の成功に甘んじて、『みんなは今も好きだと言ってくれているし、売れてもいる。昔ほどのことはできないよ』と言うようなものだけど、それで充分なのよ」