エド・シーランはニュー・シングル“Old Phone”が公開されており、ニュー・アルバム『プレイ』のリリース日が正式発表されている。
ニュー・アルバムのリリースは今年3月にエド・シーランが『ザ・トゥナイト・ショウ・スターリング・ジミー・ファロン』に出演した際に明らかにされており、アルバム・タイトルが『プレイ』となることも明かされていた。
これまでアルバムに演算子のタイトルをつけてきたエド・シーランだが、今後のアルバム・タイトルについてはオーディオ機器の操作ボタンに準じて、『ポーズ』、『ファスト・フォワード』、『リワインド』、『ストップ』というものになるとジミー・ファロンに語っている。このアイディアは18歳の時から考えていたという。
今回、エド・シーランはニュー・アルバム『プレイ』が9月12日にリリースされることが発表されている。
ニュー・アルバムからは新曲“Old Phone”の音源が公開されている。
“Old Phone”は2015年から使用されていなかった古い携帯電話の電源を入れることで、ジャマル・エドワーズといった亡くなった友人からのメッセージ、元恋人との口論、遠く離れた家族とのやりとりなどを再発見したことに着想を得ている。
エド・シーランは今週「テディーズ・オールド・フォン」という過去の写真を投稿したインスタグラム・アカウントも公開されている。
エド・シーランは“Old Phone”について次のように語っている。「タイム・カプセルのような感じだよね。当時の自分の生活、2015年という時に暮らしていた頃のことが詰まっている。電源を入れてみて本当に驚いた。もういなくなってしまった人たちとのメッセージや会話をスクロールしている自分がいた。死んでしまった友人や話すことのできない友人のメッセージに泣いている自分がいたんだ」
「デビュー・アルバムに収録されるべきだった曲のような気がするし、実際に自分の身に起こったことを経験しなければ書けなかった曲でもある。歌うと感情的になってしまうんだけど、みんなもそうした感情を見つけてくれればと思う。昔の携帯電話の電源を入れてみて、10年前の自分を見つめることになるかもしれない。いずれにせよ、この曲を書けて嬉しかったよ」
アルバム『プレイ』についてエド・シーランは次のように続けている。「このアルバムは、人生で最も暗かった時期を抜け出した直後に制作したアルバムです。そこから脱した今、自分がやりたかったのは、ただ“喜び”と“鮮やかな色”を作り出すこと、そしてツアーで訪れた国々の文化を探求することでした。このアルバムは世界中で制作し、最後はインドのゴアで仕上げました。人生の中で最も楽しく、創造的に自由な日々でした」
「アルバム全体は感情のジェットコースターのような内容であり、音楽に対する自分の愛情、その楽しさ、そして人間として、パートナーとして、父親としての今の自分の姿が詰まっています。このアルバムのプロモーションにあたって、自分自身に『すべてを楽しく、遊び心を持ってやろう』と誓いました。年を重ねるほどに、ただ“楽しむこと”の大切さを実感しています。クレイジーでカオスな瞬間を大切にしたいです」
新作『プレイ』は「インドやペルシャの音楽文化に触れた経験をきっかけに、彼のルーツであるアイルランドのフォーク音楽との共通点(音階、リズム、旋律)を見出し、国境のない音楽言語を追求した結果、独自で新鮮な音楽性を獲得した」とのことで、「従来のアコースティックなバラードやフォーク調の楽曲も収録されており、なぜ彼がこの時代において最も影響力のあるシンガーソングライターであり続けているのかを再確認させる内容」と評されている。