レディー・ガガはブラジルのコパカバーナ・ビーチで行った無料コンサートでテロを計画したと思われる容疑者の一人が動機について語っている。
レディー・ガガは現地時間5月3日に「メイヘム・オン・ザ・ビーチ」と銘打ってキャリア史上最大となるライヴを行っている。このライヴは2012年以来のブラジル公演となっており、コパカバーナ・パレス・ベルモンド・ホテル近くの会場には200万人を超える観客が集まったと報じられている。
リオデジャネイロ州警察は5月4日、法務省と協力してコンサートでの爆破計画を阻止したことを発表しており、「即席の爆発物や火炎瓶を使った一斉攻撃を実行するために未成年者を含む個人を勧誘した」として2人の容疑者を逮捕している。
今回、ブラジルの当局は阻止された爆破計画について「子供や赤ん坊を殺す悪魔崇拝の儀式」を計画していたとして3人目の容疑者について明かしている。CNNの報道によれば、この容疑者はレディー・ガガのことを「悪魔崇拝者」だと信じていたとして、「同じ行為で応じたかった」と述べているという。容疑者はテロと犯罪教唆の罪で逮捕されている。
彼はテロ阻止後に捜査された9人の容疑者のうちの1人に過ぎず、リオグランデ・ド・スル州では銃器の不法所持で別の容疑者が逮捕されており、リオデジャネイロ州、マット・グロッソ州、リオグランデ・ド・スル州、サンパウロ州では十数件の捜索・押収令状が出されている。
「フェイク・モンスター作戦」と名付けられた警察による作戦はリオデジャネイロ州警察の情報部からの情報提供に基づくもので、過激派のシンボルや暗号化された言語を使って10代の若者たちに暴力的な行動を促しているオンライン・グループを特定することとなっている。
コンサートで計画されていたテロが阻止されたことについてレディー・ガガのチームは公演の翌朝に「メディアの報道でこうした脅威があったことを知った」と述べており、公演に先立って当局とは協力していたが、公演前も公演中もこの事件について警察とコミュニケーションを取ったことはなかったと述べている。
昨年、マドンナは同じ会場で160万人の観客を前にキャリア史上最大となるライヴを行ったが、レディー・ガガの公演はその記録を破ることとなっており、女性アーティストとしては最多となる250万人の観客を動員したと見られている。
レディー・ガガは北米、UK、ヨーロッパを回るツアー日程も発表されており、7月のラスベガス公演から始まり、8月から9月にかけて北米を回る予定となっている。その後、UKでは4公演が行われる予定となっており、ロンドンのO2アリーナで3公演が行われ、マンチェスターのコープ・ライヴで1公演が行われる。
ヨーロッパ公演はストックホルム、ミラノ、バルセロナ、ベルリン、アムステルダム、アントワープ、リヨンで行われ、11月20日のパリ公演で締めくくられる予定となっている。