スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン、『アドア』制作時の過ちについて語る

スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンは『アドア』制作時にリック・ルービンの助言に従わなかった時のことを振り返っている。

バンドは『アドア』制作時にリック・ルービンと共に”Let Me Give The World To You”を制作したが、この曲がアルバムに収録されることはなく、2014年に『アドア』のデラックス盤がリリースされるまで日の目を見ることはなかった。

メタリカのラーズ・ウルリッヒによる「Beats 1」の番組「イッツ・エレクトリック」に出演したビリー・コーガンは当時の経緯について率直に振り返っている。

「僕はスタジオで格闘していて、気が狂いそうだったよ」とビリー・コーガンは語っている。「そしたら(マネージャーの)クリフ・バーンスタインが僕のやったものを聴こうとやってきたんだ。彼は見るからにとてもこわばった感じでね。というのも、ラジオ向けのシングルをまったく聴くことができなかったわけだからね。それで、彼は『リックに来てもらって、彼に君の曲を聴かせてみるってのはどうだろう。きっと一緒に作業できるはずだよ。少し付き合いもあるわけだしさ』と言ってきたんだ」

「僕も『もちろんさ。助けが必要だからさ』と答えてね。それでリックがやってきてさ。何曲か聴かせたら、彼は僕を見て、『ヤバいね』という感じでね。それの意味するところは、ああ、なんてところに行ってしまったんだってことだった。リックにとって僕のやったことはあまりに変だったんだね。今はリックのことをもっと理解しているから、もっと笑えるだろうけどさ。それで、出てきたのが、ニルヴァーナが『ネヴァーマインド』をレコーディングしたサウンド・シティに行って、リックと共に1曲制作して様子を見てみようじゃないかというアイデアだったんだ。きっと彼なら起死回生させるだろうってね」

彼は次のように続けている。「当時は世間知らずで、おかしくもなっていたから、この人は何もしてないと思っていたんだ。でも、後になって振り返ってみると、彼の言ったことはすべて重要で、彼が僕にやらせようとしたことはすべて曲をよくしていた。けど、当時はこれまでやってきたことと違うから、ダメだと思っていたんだよね」

スマッシング・パンプキンズはビリー・コーガン、ギタリストのジェイムス・イハ、ドラマーのジミー・チェンバレン 、そして長年のコラボレーターであるジェフ・シュローダーという布陣で再結成することを発表しており、「シャイニー・アンド・オー・ソー・ブライト」と題した北米ツアーを7月から行うことが決定している。

また、スマッシング・パンプキンズは先日、レコーディングが終わったことも明かしており、ビリー・コーガンは今回のレコーディングを「スマッシング・パンプキンズのレコーディングでも最もお気に入りの瞬間の1つ」としている。

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