KneecapのMóglaí Bap、新作に収録される「Irish Goodbye」についてメッセージを投稿

Móglaí Bap

ニーキャップはニュー・アルバムに収録される“Irish Goodbye”についてモウグリ・バップがメッセージを投稿している。

“Irish Goodbye”は5月1日にリリースされるサード・アルバム『フェニアン』に収録される楽曲となっている。アルバムからはこれまでに“Liars Tale”、“Smugglers & Scholars”、“Fenian”といった楽曲が公開されている。

ケイ・テンペストが参加した“Irish Goodbye”が間もなく公開されるのに伴って、モウグリ・バップはこの曲が母親の自殺を扱った楽曲であることを明かして、メッセージを公開している。

「このことについて曲を書くつもりはまったくなかったんだ。けれど、父親がコンラ・ナ・ゲールゲ(※アイルランド語(ゲール語)の普及と保存を目的とする団体)の代表を務めていた90年代のドキュメンタリーが兄弟のところに送られてきたんだ。撮影クルーは自宅にも来ていて、自分たちはふざけながら宿題をやっていた。幼い頃は自分たちのことを映像で撮影するような家族じゃなかったから、写真しか残っていなかった。だから、初めて映像で母親を目にすることになったんだ。母は幸せそうだった」

「幸せそうな母親を観て、深い影響を受けることになった。そんな母を観て、心を動かされた。前にも母について書いた曲はあって、2020年に出した“Mam”という曲だ。当時の母はうつ病で体調を崩していた。“Mam”を書いた時は、彼女に聴いてもらえたら、自分の価値を感じてもらえたらいいなと思っていた。うつ病を患っていると、自分の価値が見えなくなってしまうから」

「当時、一緒に散歩に行った時に母について書いた曲があるんだと言ってみた。でも、まだ完成していなかったから、次の週に聴かせられるのを待っていたんだ。でも、それでは間に合わなかった」

「自殺はつらい。うつ病を患っていた人を自殺で亡くすと、いい思い出を思い出すのが難しくなってしまう。暗い気持ちに囚われてしまう」

「“Irish Goodbye”は母と自分が一緒にした何気ない出来事について歌った曲だ。母がいなくなったら、こんなにも日々の出来事が惜しまれるなんて分かっていなかった。公園に散歩に行ったり、叱ってくれたり、しつけのことを言われたり、アドバイスをくれたり、惜しまれるのは小さなことばかりだ」

「母の映像を観て、この曲を書いたことで、脳の一部が解き放たれ、ずっとあった悲しい記憶を振り払うことができた。世間に対して怒りを抱えるのではなく、幸せな時期を思い描くことができるようになった」

「ダン・キャリーが音楽をつけてくれて、ケイ・テンペストが参加してくれたんだけど、光栄だよ。ケイ・テンペストはこの曲にとても繊細で胸を打つ歌声をもたらしてくれた。それは自分たちにとって特別な瞬間だった」

「自殺というのは複雑なものだ。起きた現実に直面するのがつらい。向き合おうとすると、宙ぶらりんの場所に囚われることになる。理解しているようで、理解していない。悲しくて、その後、怒りがわいてきて、負い目や罪悪感に苛まれたりする。もちろん、悲しみはあるけれど、特有の悲しみなんだ。おかしな重荷を背負っているような気分になる」

「これは本当に話しにくい話だ。一体誰がこんな話をしたがるだろうか? 死はただでさえ気が滅入るのにね。でも、話さなければならない。だって、悲しみという重荷に加えて、負い目や罪悪感という余計な重荷を少しでも軽くしなければならない。起きたことは変えられない。その人自身から人を救うことはできない」

「どう対処したのかと訊かれるんだけど、対処などできなかった。何年もかかった。だから、その時々でできる限りの方法で対処するしかない。でも、外に助けを求めることはできる。最終的に自分の助けになったのはセラピーだった。親の世代はセラピーを信じていない人が多いけど、自分たちは違う。助けを求めることができるし、そうあるべきだし、助けを得られるサービスがあるべきだ」

「アイルランド人というのは死とそれにまつわる儀式に対してはいい関係を築いている。どのような最期を迎えたかではなく、どのような生前の姿だったかを思い出すことができる。このような死は向き合うのがつらいものだが、たとえそれが大変なものであっても、そうした考え方の中に含められることを願っている」

「曲を聴いて、ミュージック・ビデオを観てくれた人が何らかの安らぎに繋がることになればと願っているよ。ずっと抱え込んで自分を責めてはやっていけない。あなたのせいではないんだ。誰のせいでもない。死を受け止めることであり、それはできる。できるんだ」

新作のトラックリストは以下の通り。

1. Éire go Deo
2. Smugglers & Scholars
3. Carnival
4. Palestine (featuring Fawzi)
5. Liars Tale
6. Fenian
7. Big Bad Mo
8. Headcase
9. An Ra
10. Cold at the Top
11. Occupied 6
12. Gael Phonics
13. Cocaine Hill (featuring Radie Peat)
14. Irish Goodbye (featuring Kae Tempest)

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