The xx at FUJI ROCK FESTIVAL’26 7/24 GREEN STAGE レポート

The xx

2026年7月24日、The xx(ザ・エックス・エックス)が新潟県苗場スキー場で開催された「FUJI ROCK FESTIVAL ’26」の初日GREEN STAGEヘッドライナーとして出演し、約8年ぶりの復活ライブとなる歴史的なステージを披露した。

メンバーそれぞれのソロ活動(Jamie xxのDJ/プロデュース、RomyとOliverのソロデビューなど)を経て、ついに再集結を果たした待望の復活ステージは、2010年の初出演から数えて4度目の出演にして、今回初めてメインステージ(GREEN STAGE)のトリという最高峰のポジションを飾った。

The xx

彼らの代名詞であるミニマルで繊細なサウンドスケープを保ちながらも、これまでの歴史とメンバーの成長が凝縮された、エモーショナルで美しいライヴは、彼ららしい静けさを湛えたミニマルなビートとギターリフからスタート。
苗場の夜の空気と見事にシンクロする緊密な空間を作り上げた。
削ぎ落とされた照明演出、ミニマルなビートの間に広がる圧倒的な「静寂」。
まるで無駄な装飾を一切排除したかのような緊密な空間は、デビュー当時から続く彼らのストイックな美学が、さらに巨大なスケールで表現されているよだった。

ここ数年、個々のソロプロジェクトで異なるダンスミュージックやポップスを吸収してきた3人。
その経験がバンドのアンサンブルに還元され、音のスケール感や説得力が以前よりも格段に増している様子が、見事に提示された。
彼らがデビューした2000年代末、音を詰め込むマキシマリズム(EDMや派手なポップス)が主流のなかで彼らは異端だったが、彼らが鳴らしたアンビエントなミニマリズムは、のちにビリー・アイリッシュやドレイクといった現代ポップスのトップシーンを形作ることになり、今回のライブは、その歴史を自ら証明するかのような堂々たる歩み(クロニクル)を感じさせるものだった。

今回のフジロックでの復活劇は、単なる懐古的な再結成ではなく、現代のポップミュージックシーンにおける彼らの「静かなる反逆」とその影響力の大きさを改めて証明する一夜となった。

1.Crystalised
2.Say Something Loving
3.Islands
4.Angels
5.Night Time
6.Sunset
7.Fiction
8.I’ll Take Care of U
9.Shelter
10.Infinity
11.VCR
12.Loud Places
13.Enjoy Your Life
14.Wanna
15.Treat Each Other Right
16.GMT
17.On Hold
18.I Dare You
19.Intro

text & photo Atsushi Tsuji

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