THURSTON MOORE GROUP at FUJI ROCK FESTIVAL’26 7/25 RED MARQUEE レポート

THURSTON MOORE GROUP

7月25日のフジロック2026(2日目)のRED MARQUEEで、THURSTON MOORE GROUPが披露した約1時間のステージは、オルタナティブ・ロックの生ける伝説としての凄みと、実験精神に満ちた瑞々しさが完璧に融合した、フェス屈指の歴史的アクトとなった。

THURSTON MOORE GROUP

ステージに現れた「ザ・サーストン・ムーア・グループ」のラインナップは、まさにオルタナ・ドリームチームと呼ぶにふさわしい布陣でした。
ソニック・ユースのタイトなリズムを支え続けたスティーヴ・シェリーと、マイブラの地を這う重低音を司るデボラ・グージが並ぶリズム隊の圧倒的な存在感。
さらに、ベテランのアレックスに加え、フレッシュな感性を持つデヴォン・ロスが加わったトリプルギター編成は、視覚的にも聴覚的にも観客を圧倒する準備が整っていた。

容赦のないノイズとスリリングな鉄の弦のアヴァンギャルドなアンサンブルが鳴り響き、1曲が10分近くに及ぶ長尺のインプロビゼーション(即興演奏)を内包した、ストイックかつ濃密なセットリスト。

終盤に向けて、彼らの演奏は文字通り「強まっていく嵐」のように加速していく。
サーストンがギターのネックをスピーカーに叩きつけ、極限のフィードバックノイズを発生させると、デボラの重低音とスティーヴの激しいドラミングがそれを増幅させる。
頭の中で密かに鳴っているノイズをそのまま外に解放してくれるような、無慈悲でありながらもどこか優しい究極の轟音がテント内を支配した。

今回のステージで最も象徴的だったのは、彼らがソニック・ユース時代の過去の栄光(ヒット曲)に一切頼らなかった点。
あくまで2024〜2026年のソロ活動における最新の表現手法をストイックに提示し、それが何よりも新しく、瑞々しく響いていた。

嵐のような轟音のフィードバックノイズの余韻を残したまま、メンバーは颯爽とステージを後にした。
RED MARQUEEにいた全員が、ロックンロールの純粋な衝動と、進化し続けるノイズアートの目撃者となった、至高の1時間だった。

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text & photo Atsushi Tsuji

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