7月27日から3日間にわたって新潟・湯沢の苗場スキー場で開催される『FUJI ROCK FESTIVAL ’18』。
今年のヘッドライナーにN.E.R.D.、KENDRICK LAMAR、BOB DYLAN & HIS BANDと、やはりフジロックならではの大御所・大物アーティストが目を惹く。
しかし、フジロックの醍醐味と言えば、自分にとって”新たなアーティストとの出会い”があるはず。
改めて、あと1週間と迫ったフジロックをさらに楽しむための編集部オススメアーティストをご紹介します!
Tune-Yards
カリフォルニア州オークランドを拠点に活動するMerrill Garbusのソロ・プロジェクトとしてスタートし、これまでに3枚のアルバムを<4AD>からリリースしているTune-Yards。
長年の制作パートナーであるNate Brenneを加えたデュオ編成となり、人種、政治、フェミニズム、環境問題など様々な社会問題をテーマにした最新アルバム『I Can Feel You Creep Into My Private Life』は、過去作品に比べ、より躍動的でダンス・ミュージックの要素が強い作品だ。
トリッキーかつ唯一無二の摩訶不思議なポップサウンドでインディー心をくすぐる。
Marc Ribot’s Ceramic Dog
ルー・リードやローリー・アンダーソン、トム・ウェイツなどと共演してきた伝説のマルチ奏者:シャザード・イズマイリー(ベースetc)、ジャズからロックまで引く手数多のチェス・スミス(ドラムetc)という不動のトライアングルが、今回も政治や社会腐敗など、あらゆることへの怒りを原動力に爆発的なエネルギーを生み出す!
その濁流のごときグルーヴの“凄み”はもちろん、バラエティに富んだ曲想においても過去最高の仕上がりとなった『ホワイ・アー・ユー・スティル・ヒア(YRU Still Here)』を提げて登場。
バンドの真骨頂というべきシビれるほど扇動的な「Muslim Jewish Resistance」と「Fuck La Migra」、曲の後半で怒涛の疾走パートへとシフトアップするやさぐれアフロ・キューバン「Pennsylvania 6 6666」、宇宙船の屋根裏をネズミが駆け回るような「Oral Sidney With A U」、魅惑のオリエンタル・グルーヴ「Orthodoxy」、超絶クールな裏路地ファンク「Freak Freak Freak On The Peripherique」など、聴いていると思わず叫び出したくなるほどのカッコよさを貫いている!
Hothouse Flowers
U2のボノに〈世界一のホワイト・ソウル・シンガー〉と評されるリアム・オ・メンリーを中心としたダブリンのロック・バンドが、デビュー30周年を記念して14年ぶりの新作を投下するHothouse Flowersが17年ぶりのフジロックに。
アイリッシュ・トラッド、リズム&ブルース、ゴスペルの解釈方法が70年代のヴァン・モリソンを思わせ、ゆったりとうねるグルーヴやふくよかな歌声によってリスナーの心をほぐしていく。〈フジロック〉のロケーションにもバッチリ映えそうだ。
Ash
2015年発表の『カブラモ!』以来となる7枚目のアルバム『アイランズ』をリリースしたAshが登場。
ティム・ウィーラーがプロデュースを務め、共同プロデュースはベースのマーク・ハミルトン、ドラムのリック・マックマーレイ。更にアッシュ(Ash)作品の常連エンジニア、クラウディウス・ミッテンドーファーが参加している。
“Buzzkill”にはザ・ボーグスを始め後進のバンドに多大な影響を与えた初期アイリッシュ・パンク・バンド、ジ・アンダートーンズのダミアン・オニールとマイケル・ブラッドリーがバッキング・ヴォーカルとして参加しており、公開と同時に世界中で話題を呼んでいる。
ティムは新曲について次のように語っている。「最近、ジ・アンダートーンズが演奏しているのを何度か観ていたら、“Buzzkill”で書いたバッキング・ヴォーカルが彼らのスタイルにそっくりだったのを後ろめたく思ったんだ。だから、ダミアン・オニールとミッキー・ブラッドリーに頼んで歌ってもらうしかないって考えたんだ。下品な言葉だらけだっていうのに彼らが引き受けてくれて、光栄な思いだったよ。楽しい曲だから、今年はこれで幾つかモッシュ・ピットに火を着けられたらいいよね」
Rancho Aparte
ランチョ・アパルテはコロンビアの太平洋側の地域の若いミュージシャンによって組まれたバンドで、老若男女問わず、あらゆる層に受け入れられているコロンビアの人気バンドである。
彼らは自分達のルーツに妥協する事無しに新しい事に自由にトライしていて、基本的にはチリミアのスタイルだが、ポルカやダンザ、レブル等カリビアンの様々なジャンルの音楽から影響を受けつつも、アフリカンをルーツとしている。
メインの楽器はクラリネットと銅のサックス、トンボラ、スネア、シンバルにアフロ・コロンビアンスタイルのヴォーカルである。今回日本初来日なので、お楽しみに!
MORE THE MAN
冷牟田竜之(ex 東京スカパラダイスオーケストラ)が2016年3月31日に立ち上げた新バンド。
ファースト・アルバム『Reaper』には、激しくもクールなオリジナル楽曲群、「傷だらけの天使」や「James Bond Theme」「ルパン三世」などのカバーも収録。
スカパラ在籍時から一貫して追い求めてきた、ロック/ス カ/ジャズのもっともヒリついた部分を抽出してミクスチャーしたサウンド。
2017年のフジロックでは元晴(ex SOIL &”PIMP”SESSIONS)加入が決定!スペシャルなステージで荒れ狂う姿を各地で展開!
2018年2月よりOhyama”B.M.W”Wataru (ex PE’Z)がtpとしてサポートメンバーで参加。
JOY-POPS
2000年に解散した孤高の R&R BAND “The Street Sliders” のデビュー35周年企画として 村越弘明と土屋公平のユニットJOY-POPS。
フロントマンだった二人が同じステージに立つのは18年振りとなる。