6月28日(日)、シンガーソングライター・leccaが大阪城音楽堂(大阪市中央区)で『lecca 20th Anniversary Live “Dreamers”』を開催した。
本公演は、leccaのメジャーデビュー20周年を記念する一夜限りの特別なアニバーサリーライブ。2025年より1年をかけて3つのコンセプトで全国を巡るツアー『lecca Road to 20th Anniversary Live Tour』を経て、今年4月26日にデビュー記念日を迎え、たどり着いた公演だ。ジャパニーズレゲエの聖地である大阪の地にはleccaのファンが多く、その熱量も高い。10周年記念ツアーも開催された同会場には、大阪だけでなく全国からファンが集結した。
この日はスペシャルゲストとして、RHYMESTER、Spinna B-ILL、JUMBO MAATCH、三浦大知と、leccaと縁が深く、lecca自身がリスペクトする豪華アーティストがお祝いに駆けつけた。またバンドメンバーやDJ、ダンサー陣、スタッフも長年leccaと活動を共にしてきたファミリーたち。まさに彼女が20年の間に築いてきた歴史と人間関係と愛が結実した、宝物のような1日となった。
数日前までダブル台風による悪天気が心配されていたが、当日雨雲は去り、過ごしやすい曇り空で推移した。会場では、早い時間からファンがグッズを求めて長蛇の列を作る。身につけているグッズを見ていると、長くleccaを応援している人が多いことがよくわかった。
開場中を彩るのは、leccaのバックDJを18年間つとめてきたBLAXX aka EAST BLAZEによるDJタイムだ。BLAXXは「今日はマジで特濃のライブなんで! もうすぐlecca出てくるぞ!」と盛り上げ、ジャパニーズレゲエの名曲や大阪のレゲエミュージシャンの楽曲をレコードでプレイ。みるみるうちに会場をレゲエ色に染めていく。特別な1日をファミリー全員で作り上げるという強い絆が、開演前からしっかりと示されていた。
ステージには、この日のイベントと20周年ツアーのロゴがあしらわれたラスタカラーのフラッグが飾られていた。BLAXXが「本日の主役、lecca!」と叫ぶと、YOTA(Gt)、KUUBO(Ba)、LUKE(Dr)、Mi3(Key)、DJ DAISHIZEN(DJ)の生演奏で「BIG POPPERのテーマ」が鳴り響く。ダンサーのMAIとSANAEがイベントロゴ入りの旗を大きく振り回すと、真っ赤な衣装に身を包んだleccaが登場。客席からは待ってましたとばかりの大歓声が湧き起こった。
leccaの「よっしゃ、いこう」との言葉から始まったのは「Urban Pirates」。「ようこそいらっしゃいました大阪! 大阪だけじゃないの知ってる。全国から本当にありがとう」と伝えて会場の熱を引き上げると、「Gambling」「GAME」「INFORMER」「Golden Lion」「愛&lie&wine」をショートバージョンで息つく間もなく繋いでいく。1曲ごとに高まるオーディエンスの熱量と一体感は、聞きしに勝る素晴らしさ。開放的な初夏の野音で、全身から“leccaが好きだ”という想いを溢れさせ、後方の芝生エリアまでひとつになって手を振る客席の様子は実に壮観だった。
leccaは20周年を「あまり意識しておらず、長くやってきた感覚もない」と振り返る。「デビューの頃と今やっていることも変わってなくて。1番すごいのは、私のチーム、スタッフ、仲間たちが誰も私を変えようとしなかった。それが全て。途中でいくらでもブレることはできたけど、音楽的には“よくぞ私を違うところに連れていかずにやってくださったな”と思います。そしてそれは、私の曲を聴き続けてくれた皆のおかげ」と感謝を述べる。メジャーの世界で自分のスタイルを貫き通すことができたのは、誰よりも“lecca family”が彼女の個性を大切にし、守り続けてくれたからに他ならない。
