TRI4TH -4th Rebellion- Tour FINAL@渋谷CLUB QUATTRO

ジャズ・バンドと言ってしまうと、バンドが持つダイナミズムを狭めてしまうほど、彼らには多くのロック的なアプローチやパンク的な反骨精神がある。
それでいて、オーセンティックなジャズがきちんと根底にある中で、TRI4THというサウンドが確立されている。
そんな音楽を主にクラブ・シーンで磨き上げてきた彼らには、”ジャズ”という既成概念を見事にブチ破った武器を手にしたと言える。
その1つの証明として、今年も各ジャズ・イベントへの出演はもちろんなのだが、ロック・フェスである中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2017への出演がそれに当たるだろう。

こう書くと、「結局、TRI4THってどんなバンドなの?」と突っ込まれそうだが、1度でも彼らのライヴに触れたことがある人ならこう答える筈だ、「ごちゃごちゃ言わずに踊ろうぜ」と。
そんなTRI4THのライヴが、11月6日東京・渋谷CLUB QUATTROにて”4th Rebellion” Tourのファイナルが開催された。
下手に関谷友貴(ベース)、上手に竹内大輔(ピアノ)が立ち、センターに織田祐亮(トランペット)と藤田淳之介(サックス)が2トップに並び、バンマスである伊藤隆郎(ドラムス)がステージの高い位置に設置されたドラム・セットに。

4th Rebellion Tourは-BLUE EDITION-を併せると、この日までに全国7カ所に渡って繰り広げられてきたのだが、「ツアー・ファイナル」という言葉のお膳立てなんか必要ないくらい、平日にもかかわらずフロアいっぱいに集結したオーディエンスの踊りの波が、スタートからうねりにうねる。
エネルギッシュなビートを全身に浴びせるように、惜しみもなくTRI4TH色を余すことなく繰り広げ、楽曲が終える度に歓声に包まれる。

TRI4THのこのサウンドは、きっといくつものステージで共にした、1人1人のオーディエンスと作り上げてきたのだろう。
ブレイクポイントで、伊藤隆郎から「踊ろうぜ!」の声が上がれば、瞬く間にフロア中から手が上がり、関谷友貴がウッド・ベースを所狭しと振り回せば、パンク・バンド蒼白なステージングで沸かせる。
既にライヴではお馴染みとなった「Frreeway」のイントロを竹内大輔が連打する様は、ロック・ギタリスト顔負けの早弾きに近いテイストがあり、「Dance’em All」での織田祐亮と藤田淳之介のバトルは圧巻だ。
その熱いステージの中で踊り明かす夜、絶対に楽しいに決まってるし、バンドとオーディエンスで作られたその”楽しさ”こそが、今のTRI4THの音楽の源泉になっていると思うから。

この日は、加えてゲストに昼海幹音と青木ケイタの出演もあった。
「4th Rebellion」を彩った”Guns of Saxophone”での共演も記憶に新しいが、これが生で観れるプレミアムはさすがのツアー・ファイナル。

もちろん、ただの共演なんかじゃない。
楽曲が持つパワーそのままに、バトルをこれでもかと繰り広げるステージは、全オーディエンスの歓声が押し寄せていた。

ライヴはあっという間に終わりを迎え、アンコールまでホントにノンストップに踊らされたオーディエンスの表情は晴れやかだ。
日々の鬱憤なんて、ここに来れば2時間で吹っ飛んでしまうのだ。
そして、TRI4THを代表して伊藤隆郎から発せられる感謝の言葉は、ここに集まったファンやスタッフに何度も向けられた。

結成して11年間、とても平坦な道ではなかったこと、それでも今ここに立っているという喜びと感謝、その全てを言葉にして、またその全てをTRI4THの音楽で私たちに送ってくれた。

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