Rage Against The MachineとKate Bush、ロックの殿堂入りについて語る

Rage Against The Machine

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとケイト・ブッシュは2023年にロックの殿堂入りを果たしたことについて言及している。

先週、2023年にロックの殿堂入りを果たすアーティストが発表されており、先述の2組のほか、ジョージ・マイケル、シェリル・クロウ、ミッシー・エリオット、ザ・スピナーズ、ウィリー・ネルソンが殿堂入りすることが発表されている。

ケイト・ブッシュは2018年、2021年、2022年にも候補になってきた。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは今年が5度目のノミネートで、今年ノミネートされたアーティストでは最多回数となっていた。

「ロックの殿堂に迎えられるまでには驚くべき経緯があります」とレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは声明で述べている。「1991年にロサンゼルスで4人の人間がサウンドと結束が交わる場所を目指して、音楽グループを結成しました。私たちは自分たちをレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンと名付けました」

「バンドはアルバムと同様に戦争機械となったアメリカ、白人至上主義、搾取への激しい反対運動で知られています。右翼的メディア企業が私たちが書いた曲をどれも排除しようとする中で、バンドの曲はオルタナティヴなラジオを新たな高みに導くことになりました」

「ニューヨーク株式市場を閉鎖させた歴史上初のバンドにもなっています。ムミア・アブ=ジャマール、レナード・ペルティエを初めとした政治犯を解放しようと声を上げたために、ソールド・アウトのアリーナから私たちを締め出そうとする警察組織の標的にもなりました。グアンタナモ・ベイに収容された無実の人々を拷問するために私たちの音楽を使ったファシスト的行為についてアメリカ国務省に訴訟も起こしました」

「後にサイモン・コーウェルの『Xファクター』によるポップ・ソングの独占を終わらせ、全英チャートの1位を獲得して、史上最もダウンロードされることになった反逆の楽曲を廃墟となった工場の倉庫で書きました。メキシコの反乱軍であるサパティスタ民族解放軍を支持して、資金提供を行い、代表団を作り、メキシコ政府が先住民に戦争を仕掛けていたことを明らかにしました。パンク、ロック、ヒップホップを融合させた実験性は独自のジャンルとなりました」

「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの音楽と使命を認めてくれたロックの殿堂に感謝します。情熱的なファン、一緒に仕事をした多くの才能ある共謀者、活動家、反逆者、革命家、過去・現在・未来を問わず私たちのアートに影響を与えてくれたみなさんに感謝しています」

ケイト・ブッシュは米『ローリング・ストーン』誌に以下の声明を発表している。「殿堂入りのニュースに完全に衝撃を受けたことは認めざるを得ません。こんなことになるとは思っていなかったことです。私に投票してくれた全員に感謝します。私のことを考えてくれたことは大きなことでした。すごく光栄なことです」

ケイト・ブッシュは約10年ぶりの公の場となる式典への出席について次のように冗談を飛ばしている。「式典の通例として秘密の握手というものがあることを今になって知りました。あるのなら、分かるでしょう」

今年のロックの殿堂入りの候補にはシンディ・ローパー、ザ・ホワイト・ストライプス、ア・トライブ・コールド・クエスト、ジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダーらの名前が挙がっていた。殿堂入りの式典はニューヨークのバークレイズ・センターで11月に行われる。

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