コーンのフロントマンであるジョナサン・デイヴィスは、妻のデヴェン・デイヴィスの死を受けて彼女の精神的な病やコカイン中毒について言及した長い声明文を発表している。
デヴェン・デイヴィスは現地時間8月17日に享年39歳で亡くなっている。「TMZ」によれば、ジョナサン・デイヴィスはデヴェン・デイヴィスが亡くなったのと同じ日に、彼女に対する接近禁止命令を申し立てていたという。ジョナサン・デイヴィスの広報担当者は声明を発表しており、彼や家族がデヴェン・デイヴィスの訃報に「心を痛めている」と述べていた。ジョナサン・デイヴィスとデヴェン・デイヴィスの間には2人の子どもがいる。
今回、ジョナサン・デイヴィスはインスタグラムでデヴェン・デイヴィスへの追悼の意を表明し、同時に周囲に対してメンタル・ヘルスの問題を抱えている人に対する「同情と共感」を持つよう促している。
全文訳は以下の通り。
「ここ数日、私の妻であるデヴェンの死をめぐって何が起こったのか、多くの憶測を呼んでいますが、私の声を聞いてもらえればと思います。過去10年の間、妻の病状は大変深刻でした。彼女は深刻な精神の病を患い、中毒症状はその副産物でした。私は全存在をかけて彼女を愛しました。彼女が本来の彼女である時は、素晴らしい妻であり、素晴らしい母親であり、素晴らしい友人でした。デヴェンは広い心の持ち主で、故意に子どもたちや愛する人を傷つけるようなことはしない人でした。彼女はものすごく面倒見が良く、献身的で、愛に溢れ、愉快な人でした。彼女は活気と喜びに満ちていて、それを周りの人々に分け与えようとする人でした」
「長い間、私は彼女を守るために何が起こっているのかを隠そうとしてきました。しかし、私たち家族を襲ったこの悲劇をきっかけに、今こそみなさんに真実を明かす時であると感じています。彼女の存在こそが、私が精神の病と闘う方を強く支援してきた理由です。彼女の物語が、人々の助けの輪を広げ、この手の病を恐れてたり目をそらすことのないようなきっかけになることを望みます」
「もし、精神の病を患っている人を知っているなら、同情と共感の心を持ってあげてください。そして、彼らが悪い人ではないこと、彼らは苦しんでいるということを理解してください。私は、これが変化のきっかけになってほしいと思います。私は、カリフォルニアの法律が変わって、私のような人を助け、助けを求める人が助けを得られるようになることを望んでいます。病に苦しんでいる人が、自分は助けが必要であることをどのように自覚するでしょうか？ 彼女は病気の深刻さを自身で自覚するには至りませんでした。そして、彼女は彼女が本当に必要としていた助けを得ることができませんでした。このようなことが他の母親や人々に起こってはいけません。私は彼女をまた抱きしめることができるなら、なんだって差し出したいのです」
「子どもたちに母親を返すことができるなら、なんだって差し出したいのです。今、彼女が病気から自由となり、ついに平穏を手に入れたことについては安らぎの気持ちを覚えています」
「デヴェン、愛しているよ。君を愛したように他の誰かを愛することはないし、君を失ったことを乗り越えることもない。僕は力の限りを尽くしてかけがえのない子供たちを正しく育て、君が子供に持っててほしいと思っていた良き価値観を教え、僕らが2人とも子供時代に経験した虐待のサイクルをなくすことを約束する。君が将来について持っていた夢を叶えるためならなんでもするつもりなんだ」
「君が背中に入れていたタトゥー。僕らが付き合い始めた頃に君に書いた詩はこんなものだった。ドイツ語で『たとえ死んでも、愛する人よ、僕は君のそばにいるよ』ってね。いつかこの地球での旅が終わった時、君のそばに行くことを誓うよ」
デヴェン・デイヴィスは亡くなる直前の1週間を「ソーバー・ホーム」で過ごしている。死因については明らかになっていない。
デヴェン・デイヴィスへの追悼の意を込めてコーンのギタリストのマンキーはインスタグラム上で次のように綴っている。「私たちの祈りは困難な時を過ごすデイヴィス一家と共にあります。ジョナサン、あなたの妻はもうこれ以上デーモンで苦しむことがないのです。彼女は今、神と共にいます。彼女のご冥福をお祈りします。そして、自分、バンド、僕らの家族はあなたのためにここにいて、あなたや子供たちを癒すのを一緒に手助けするから信じてほしい。愛しています。シェイファー家」
