フー・ファイターズのドラマーであるテイラー・ホーキンズはかつてガンズ・アンド・ローゼズへの加入を断った逸話を明かしている。
テイラー・ホーキンズ&ザ・コートテイル・ライダーズとして11月8日に最新作『ゲット・ザ・マネー』をリリースしているテイラー・ホーキンズは今回、かつてアクセル・ローズからメンバーの抜けたガンズ・アンド・ローゼズへの加入を打診されていたことを明かしている。
テイラー・ホーキンズはフー・ファイターズと共に1999年発表のアルバム『ゼア・イズ・ナッシング・レフト・トゥ・ルーズ』を携えたツアーを行っていた当時、母親から連絡を受け、ガンズ・アンド・ローゼズのマネージメントの誰かが自身に連絡を取ろうとしていると聞いたことを明かしている。
テイラー・ホーキンズは音楽サイト「ラウダー・サウンド」に次のように語っている。「アクセルは新たなガンズ・アンド・ローゼズを結成しようとしていたんだ。それで、いろいろな人に当たっていたんだと思うんだよ。僕に加入やトライアウトを受ける意思があるかを知りたがっていたんだ。まるで別世界で起きていることのようだったね」
しかし、テイラー・ホーキンズはクイーンのドラマーであるロジャー・テイラーの助言を受けてガンズ・アンド・ローゼズへの加入を断ったとして次のように明かしている。
「彼にこう言われたんだ。『君とデイヴ(・グロール)をステージで観た時に、簡単には手に入らないようなものを感じたんだ。それはアクセル・ローズとでは生まれないかもしれないものなんだよ』ってね」とテイラー・ホーキンズは語っている。
彼は次のように続けている。「デイヴはあらゆる挑戦や困難を共に乗り越えてきた兄弟のような存在だからね。一緒にステージに上がる時には、いつもお互いに頷いて、『オーケー、行こうか』『一緒にリングに上がろう』っていうことを言い合っているんだ」
一方、テイラー・ホーキンズ&ザ・コートテイル・ライダーズは先日、最新作より“I Really Blew It”のミュージック・ビデオが公開されている。
デイヴ・グロールやペリー・ファレルら、同曲に参加しているゲスト・アーティストらが集結しているこのビデオは、カツラを被ったテイラー・ホーキンズとテーブルの上で演奏するミニチュア・バンドの映像を奇妙に行き来するというものになっている。
“I Really Blew It”のミュージック・ビデオはこちらから。
『NME』はテイラー・ホーキンズ&ザ・コートテイル・ライダーズの最新作『ゲット・ザ・マネー』について4つ星をつけたレヴューで次のように評している。「総合すれば、テイラー・ホーキンズは『ゲット・ザ・マネー』をもって自身の才能を自分の力で証明し、単に毎晩3時間、デイヴ・グロールのバックに座っているだけの男ではないことを示している。彼はこのアルバムが自身をスタジアム公演に導くことにはならないことは十分に自覚しているだろうが、そんなことは問題でないのだ」
「むしろ、本作はテイラー・ホーキンズの個人的な嗜好への何でもありな旅であり、クラシック・ロックにおける偉大なる御意見番たちに愛に満ちたオマージュが捧げられている」