ザ・ドアーズのスタジオ・ベーシストであるダグ・ルバーンが亡くなった。享年71歳だった。
永続的なベーシストのいなかったザ・ドアーズだが、ダグ・ルバーンは『まぼろしの世界』、『太陽を待ちながら』、『ソフト・パレード』という3枚のアルバムに参加していた。
ダグ・ルバーンの訃報はフェイスブックで発表されている。「言葉ではこの悲しみを表現できません。彼は人生最愛の人でした。なによりもその笑みが恋しくなるでしょう」と妻のパット・デヴァニーは現地時間11月24日に記している。
ダグ・ルバーンの死をめぐるこれ以上の詳細については現時点で分かっていない。
ソーシャル・メディアでは追悼の声が寄せられており、ザ・ドアーズの公式ツイッターは次のように述べている。「ダグ・ルバーンの遺族、友人、ファンにお悔やみを申し上げます。ダグはロックンロールに、なかでもザ・ドアーズに消すことのできない貢献をもたらしてくれました」
「彼は『まぼろしの世界』、『太陽を待ちながら』、『ソフト・パレード』でベースを弾いています。安らかに、ダグ」
Our condolences go out to the family, friends, and fans of Doug Lubahn. Doug made indelible contributions to rock and roll, and especially to The Doors. He played bass on Strange Days, Waiting for the Sun, and Soft Parade. #RIP, Doug. pic.twitter.com/6buV4uPNxT
— The Doors (@TheDoors) November 24, 2019
ダグ・ルバーンはプロデューサーのポール・ロスチャイルドを介してザ・ドアーズに紹介された。「アルティメット・クラシック・ロック」によれば、ダグ・ルバーンは永続的なメンバーにならないかと誘われたものの、自身のバンドのロイヤリティを理由に断ったという。
彼は次のように語っている。「僕は気分を害してね。(ポール・ロスチャイルドに)『何だよ? 僕のバンドと仕事をしているのに、自分のバンドをやめて、こっちのバンドに加われっていうのか』という感じでさ。それで断ったんだ」
ザ・ドアーズとの仕事の後、ダグ・ルバーンはドリームス、ピアス・アロー、リフ・ラフといったバンドで活動していた。
ザ・ドアーズは10月に『ソフト・パレード』の50周年記念盤がリリースされている。
同作には12曲の未公開音源や一部の楽曲の「ストリップド・ダウン」バージョンが収録されている。
1969年7月18日にリリースされた『ソフト・パレード』は当時、全米アルバム・チャートでトップ10にランクインしている。『ソフト・パレード』には“Touch Me”を初めとしたバンドの代表曲が収録されている一方で、ブラスバンドやオーケストラによるアレンジがなされたこのアルバムはファンの間で賛否が分かれる作品となっている。