ビリー・アイリッシュはグレタ・トゥーンベリに賛辞を寄せ、「全員が死なない」ためにも年長の世代に気候変動への対策を行うよう呼びかけている。
ビリー・アイリッシュは先月、アメリカン・ミュージック・アウォーズの授賞式で気候変動に対する団体「ミュージック・デクレアズ・エマージェンシー」のスローガンである「NO MUSIC ON A DEAD PLANET(死んだ惑星に音楽などない)」と書かれたTシャツを着てパフォーマンスを行っている。ミュージック・デクレアズ・エマージェンシーにはレディオヘッド、ザ・1975、ザ・エックス・エックス、ロビン、サヴェージズ、マッシヴ・アタックなどが参加を表明している。
『NME』のアルバム・オブ・ザ・イヤー2019の1位に輝いたビリー・アイリッシュは環境問題と世界の若き顔であるグレタ・トゥーンベリへの自身の見解を語っている。
「(グレタ・トゥーンベリは)道を切り拓いているところよね」とビリー・アイリッシュは語っている。「彼女は自分なりのことをやっていて、彼女と比較されるのは光栄なことだと思ってる」
彼女は次のように続けている。「大人や年配の人たちが私たちに耳を傾けてくれたらと思う。そうすれば、全員が死なないわけだから。年配の人は死ぬから、私たちが死ぬかどうかなんてどうでもいいんだろうけど、私たちはまだ死にたくない」
ザ・1975のマット・ヒーリーは自身の環境問題への姿勢に対して偽善的であると非難してきた人々に反論しているが(後にトム・ヨークやデイヴィッド・バーンらも気候変動に抗議する運動による公開書簡に署名している)、ビリー・アイリッシュは自身が参考となることでメッセージを広げることが役割だとしている。
「そうね。『なんで飛行機を使っているのにこんなアーティストがこんなことが言ってるんだ?』っていうような投稿をいつも見るんだけど、ねえ、私が黙って何も言わず、誰も何もしないのがいいの?と思うの」とビリー・アイリッシュは『NME』に語っている。「まあ、私のやっていることは他の人ほど完璧じゃないんだろうし、私には変えることができないこともある」
「だからこそ、他の人に言葉を伝えたいの。 できる限りのことをしたいし、他の人にもできる限りのことをしてほしいわ」
先日、シングル“Xanny”のビデオで監督デビューを果たしたビリー・アイリッシュは、次作が「実験的」なものになると語っているほか、BTSとコラボレーションする可能性があることを明かしている。
また、ビリー・アイリッシュは来年、イギリスで大規模なアリーナ・ツアーを行う予定となっている。