フー・ファイターズのデイヴ・グロールは自伝を書くことへの思いを語り、必ず書くことになるだろうと語っている。
デイヴ・グロールは新型コロナウイルスによるロックダウンを受けて、これまで出会ってきたミュージシャンの逸話を明かすインスタグラムのアカウントを始めている。
今回、『エンタテインメント・ウィークリー』誌にデイヴ・グロールは自伝を書く可能性について語っている。
「数年前さ、出版社の人に会って、彼に『本を書くことを考えたことはありませんか?』って言われたんだ。『ああ、もちろん。いつかはね』と答えたら、彼が言ったんだ。『簡単ですよ。4〜5時間のインタヴューを受ければ、誰かがあなたの言葉で書いてくれるのです。素晴らしいものになりますよ』ってね。俺は『そんなのイヤだ』と思ったね」
「うちは物書きの家系でさ。自分は面汚しだと思うけど、そんなに悪くないんだ。だから、本を書くとしたら、自分の手でやりたいんだよね。ずっと考えてきたんだけど、一つは時間がないということと、もう一つは機が熟したと思えなくてね。というのも、毎日書きたいような面白いことが起こるわけでさ。それと、典型的な自伝は書きたくないんだ。逸話を集めたようなものになるんだろうなと前から思っているんだ。300ページに人生をまとめたようなものじゃなく、笑えるものにしたいんだよ」
彼は次のように続けている。「多くのロック・ミュージシャンというのは優れた語り手だと思うんだよね。というのも、大抵ミュージシャンはバスの後ろで関わったりジャムをしたりした様々な人たちの話をすることになるからさ。話がうまくないロック・ミュージシャンってあんまりいないんだよね」
先日、デイヴ・グロールは来たるフー・ファイターズのニュー・アルバムについてデヴィッド・ボウイが1983年に発表したアルバム『レッツ・ダンス』を引き合いに出して語っている。
フー・ファイターズは今年2月に通算10作目となるニュー・アルバムが完成したことを認めている。
ロサンゼルスのラジオ局「ALT 98.7 FM」の母の日の番組に母親のヴァージニアと出演したデイヴ・グロールは来たるニュー・アルバムについて更なる詳細について語っている。「アルバムは本当に素晴らしいんだ。みんなが聴いてもらうのが楽しみだよ。そして、演奏をするのが楽しみだよ」
「アンセム風の壮大なシンガロングできる曲に満ちているんだ。ダンス・アルバムとも言えるよ。EDMとか、ディスコとか、今どきのダンス・アルバムじゃないだけどさ。グルーヴがあるんだ。自分にとっては俺たちなりのデヴィッド・ボウイの『レッツ・ダンス』なんだ。それが作りたかったものなんだ。すごく楽しいアルバムを作りたかったんだ」