GTOズのメンバーでフランク・ザッパの周辺人物として知られるミス・マーシーが亡くなった。享年71歳だった。
訃報は同じくGTOズのメンバーで回想録『アイム・ウィズ・ザ・バンド』の著者でもあるパメラ・デ・バレスによってインスタグラムで発表されている。死因については明らかにされていない。
「人生の大部分において愛すべきシスターだったミス・マーシーが亡くなりました。今の私には言葉は無意味です。彼女のいない世界なんて想像できません」とパメラ・デ・バレスは述べている。
フランク・ザッパの公式フェイスブックも追悼で写真を投稿している。
マーシー・フォンティネットとしても知られるミス・マーシーは1949年2月16日にカリフォルニア州でジュディス・エドナ・ピーターズとして生まれている。60年代にフランク・ザッパと出会った彼女はフランク・ザッパの勧めでミス・クリスティーヌ、シンデレラと共にGTOズを結成している。
GTOズは当初7人のメンバーだったが、その後5人となり、1968年から1970年までだけ活動していた。彼らは唯一のスタジオ・アルバム『パーマネント・ダメージ』を今はないレーベル、ストレートからリリースしている。アルバムにはジェフ・ベックやロッド・スチュワートが参加しており、フランク・ザッパがプロデュースを手掛けている。解散から4年後にバンドは再結成している。
ミス・マーシーはシュギー・オーティスと結婚して、1人の息子をもうけるものの、後に離婚している。
1969年の米『ローリング・ストーン』誌の記事ではGTOズについてフランク・ザッパの「社会学的産物」であり、「素晴らしい」と評されている。「それぞれが自身の個性を持っていて、一緒になるのが信じられない」