映画監督岩井俊二率いるアコースティックトリオユニット” ikire ”の最新MV「aoi」が本日公開された。
この曲は静岡市美術館の開館10周年を記念して“ikire“が書き下ろした最新作で、本日から静岡市美術館の特設サイトでも公開されます。
静岡市美術館10周年記念コラボ企画から生まれたこの曲は、メンバーそれぞれが美術館という特別な空間への想いを込めて、コロナ禍にリモートでやり取りしながら制作を進めてきました。
ikireのメンバーに加え、ピアノに中村由利子、ヴァイオリンに荒井桃子、チェロに林田順平を迎えた編成は、まさに美しく優雅な静岡市美術館を彷彿とさせます。
MVは岩井俊二が監督、静岡市美術館の真っ白で広々としたエントランスを生かし、6人が円形となって演奏する様子を岩井俊二独特の世界観で表現しました。
静岡市美術館特設サイト:https://shizubi.jp/10th/
メンバーコメント
日々の忙しさから解放されて、日常生活から切り離されて、別の世界を遊泳する。それが美術館という場所だと思いまして、作品をひとつひとつ眺めながら歩く、そんな時間や心の中に溢れ出る名付けがたい感動、などが音楽で表現できたらと思い、そこを大事にしました。
<市川和則>
制作直前でコロナが流行ってしまい、みんなで美術館に下見に行くはずでしたが中止に。美術館のスタッフの方々が、
駅から美術館までの道程を解説付き動画を撮影して送ってくださったので、そこから得られる情景をうまく描けるかが課題でした。
<Chima>
画面越しで感じた静岡市美術館の建物やスタッフさんの空気を思い出しながら作りました。
なかなか今まで通りにはいかない世界の中で、美術館からの帰り道には少し清らかで優しい気持ちになっていたら嬉しいです。