作家・住野よる草案により制作が始まり、女優・タレント・ファッションモデルとして活動する大友花恋が出演しているTHE BACK HORN「ハナレバナレ」のミュージックビデオが、公式YouTubeチャンネルにて公開された。
音楽と小説の境界線を超えた住野との共作である書籍、恋愛長篇『この気持ちもいつか忘れるCD付・先行限定版』が発売初週からランキング上位に入り各メディアで取り上げられるなど話題となる中、10月には同タイトルの配信EPをリリースしたTHE BACK HORN。収録楽曲「ハナレバナレ」は、住野の小説『この気持ちもいつか忘れる』のあらすじから生まれた楽曲で、歌詞にある「この境界線を越えて君に触れたい」という言葉が小説のテーマとなり、このプロジェクトそのものが目指すテーマにもなったという本作を象徴するような楽曲だ。退屈な日常を過ごす主人公カヤと、異世界に住むチカという少女が抱いた抑えきれない感情を、曲のスピード感と共に情感たっぷりに表現したTHE BACK HORNと住野が刺激し合い完成させたコラボレーション作品である。
ミュージックビデオを制作するにあたり、住野にアイデアを依頼したところ、撮影場所、本を読む少女の存在、メンバーの演奏シーンなどが既に住野の中でイメージ化されており、映像監督の遠藤研介を中心に幾度も打合せを重ねてそのイメージを具現化した。なお、住野がミュージックビデオの制作に直接携わるのは初だ。
撮影は、スタジオでのTHE BACK HORNのライブさながらのアグレッシブな演奏シーンから、住野がイメージしていた書店に跨り実施された。この作品の大きな見所となる“本を読む少女役”には住野が役のイメージに合わせて推薦したという大友花恋が抜擢。大友は2017年に公開された住野原作の映画『君の膵臓をたべたい』で浜辺美波が演じる山内桜良の学生時代の親友・滝本恭子役で出演しており、これで住野作品には2度目の登場となる。本作品の出演依頼をしたところ、普段から読書を趣味とし、住野作品を愛読しているという事で快諾に至ったそう。
また、同時公開のメイキング映像には、メンバーがもらい泣きをする姿や、バースデー・サプライズなど裏側の様子までが収められている。