昨年の3月、コロナ禍の影響で卒業式を実施出来なかった学生も多くいる中、コブクロがリリースした31枚目のシングル「卒業」のMVでは、少しでも多くの学生に届けるべくショートムービープラットフォーム「TikTok」の企画によってユーザーから投稿された思い出の映像素材を使用しMVが作られ、話題になった。
今年、「卒業」という楽曲を学生だけでなく、かつて「卒業生」だったすべての人々に聞いてもらうべく“大人が振り返る卒業”をテーマに「卒業」MVにSANA(TWICE)を迎え、新たに制作する事となった。
SANA(TWICE)は、2025年に開催される大阪・関西万博のアンバサダーを務めるコブクロと同じく“大阪出身のアーティスト”という繋がりがあり、コブクロの「蕾」や「赤い糸」「永遠にともに」などを、家族や友人と聴き、学生時代を過ごしていた。
SANA(TWICE)が日本のアーティストのミュージックビデオ作品に参加するのはデビューしてから初の出来事で、出演に対しては驚きながらも「光栄です!」とコメント。
SANA(TWICE)自身、TWICEの活動のため大阪から韓国へと拠点を移し、活躍の日々を送っているが、そこには夢を叶えるために希望溢れた未来へと向かったストーリーがあり、大人になっても振り返ることのできる築き上げた思い出が、支えとなり、当時と繋ぐ架け橋となって今作「卒業」が新しい道へと進めるよう背中を後押ししてくれる、そんな作品だったからこそ出演へと至った。
「卒業 (Special Version) [with SANA]」の前半シーンでは液晶ビジョンに「大阪の街」が映し出される。
思い出が溢れた街並みを背に歩いていくと、懐かしさからか優しい笑顔がSANA(TWICE)から溢れる。SANA(TWICE)は「大阪の馴染みある場所を見ると、当時の思い出を振り返る事が出来る」と話すと、シーンは「韓国の街」へと移っていく、するとSANA(TWICE)からは幼さが消え、大人びた表情へと変わっていくように映る。
2つの背景をストーリーにし、液晶ビジョンには色鮮やかな桜が映し出され、SANA(TWICE)の周りを桜の花びらが舞い散る。
日本のアーティストのミュージックビデオ初参加となったSANA(TWICE)は「コブクロさんの世界観を感じる事が出来てすごく楽しかったです。」と話した。
クロスオーバーするそれぞれの背景には、「卒業」に込められた想いも詰まり今作のテーマでもある“大人が振り返る卒業”を表現した作品へ仕上がった。
コブクロコメント:
昨年の春にリリースした「卒業」は、春が来るたびにこれから先もずっと大切に歌っていきたいなと思っている特別な歌です。昨年春も、コロナ禍で卒業式自体が開けないという状況もある中、音楽で「卒業」をかけてくださったりした学校のお話を聞き、嬉しくもあり、でもやはりいつかは、皆で声を揃えて歌ってほしい、そんな日が来ることを願いながらの一年でした。今回、TWICEのSANAさんに出演して頂いたMusic Videoによって、大人の目線、そして学生生活だけではなく、自分自身の中での岐路を歌うような、華やかで切ない「卒業」を感じられました。
この春、門出を迎える多くの方々に、また新たな風が吹くことを願っています。
新保拓人 監督コメント
LEDビジョンを使って大阪の街と韓国の街を再現し、大阪での楽しかった思い出を振り返りながら、希望に満ちた韓国へ繋ぎ、桜が舞う美しい空間へ。
未来へとポジティブに進むSANAさんを表現しました。
韓国とのリモート撮影で、新たな時代の幕開けを感じました。
画面越しに、SANAさんやスタッフに演出を伝えるのにとても苦労し、課題点も見つかりましたが、フレッシュで貴重な体験でした。
SANAさんは、裏表のない笑顔で接してくれて、リモートで伝えきれかった部分をカバーする世界レベルのパフォーマンスを見せてくれました。
世界で戦うアーティストとご一緒できてとても光栄でした。
このビデオを通して、ポジティブでフレッシュな気持ちになってもらえれば嬉しいです。