セイント・ヴィンセントはニュー・アルバム『ダディーズ・ホーム』をリリースすることを発表し、新曲“Pay Your Way In Pain”が公開されている。
セイント・ヴィンセントは屋外広告や短い動画で新作を予告してきたが、今回通算6作目となるニュー・アルバムから最初の楽曲が公開されている。ファンクを主体とした曲は不運がありながらも、それでもなんとか生きていくことについての曲となっている。
「私たちが暮らす世界では時に生き残ることと尊厳の間で選ばなければいけないことがある」とアニー・クラークは『NME』に新曲“Pay Your Way In Pain”について語っている。「曲の一部は2021年のブルースなの」
“Pay Your Way In Pain”のミュージック・ビデオはこちらから。
「この曲は困難のない人生では何もできなかったことについてでもある。困難というのは時に価値があって、素晴らしいものがそこから生まれるのよ」
1970年代のニューヨークの雰囲気が挿入されるミュージック・ビデオはセイント・ヴィンセントが出演し、脚本を共同執筆した映画『ザ・ノーウェア・イン』を手掛けたビル・ベンズが監督を務めている。
「昨年起こったことを踏まえて寄せ集めの多くのアイディアよりもシンプルなアイディアのほうがうまくいくという考えになっているの」
「曲を歌って、ダンスして、現実的な形でやってみたパフォーマンス・ビデオなの。パフォーマンスにも曲を同じ精神が宿っているわ。重厚なプロダクションではなくて、一つの部屋でその瞬間を捉えたの」
2017年発表の『マスセダクション』に続く新作『ダディーズ・ホーム』はジャック・アントノフとの共同プロデュースとなっていて、2019年に知能犯罪での服役から釈放された父親と彼の70年代のレコード・コレクションに影響を受けたという。
ニュー・アルバム『ダディーズ・ホーム』は5月14日にリリースされる。日本盤には昨年リリースされたX JAPANのYOSHIKIとのコラボレーションとなる“New York”が収録される。