yukaDD(;´∀`)が、大阪城ホールでNON-PA アカペラライブの映像を公開した。
yukaDD(;´∀`)は、地元大阪・大阪城ホールでライブをするという夢をNON-PAアカペラライブという形で叶えた。
NON-PA LIVEとはマイク・アンプ・スピーカーなどの音響機器(PA)を使用しないライブで、今回大阪城ホールという巨大な空間を贅沢に使いライブを行った。このライブの映像がyuka(;´∀`)オフィシャルYoutubeチャンネルに公開されたので、ぜひ生の歌声で奏でるyuka(;´∀`)にしかできないライブパフィーマンスを楽しんでほしい。
客電を落として真っ暗な大阪城ホール。スポットライトに照らされたセンターステージに、yukaDD(;´∀`)がゆっくりと歩みを進める。大会場の広いステージのど真ん中にひとり立つと足を肩幅に開き、唸るようなぶっとい声で《Carry On おわりじゃないと 言い聞かせてる》と、デビュー曲「Carry On」を歌い出した。
ファーストアルバム『21×21』のリリースを記念した、yukaDD(;´∀`)のNON-PAアカペラライブ。NON-PAとはマイク、アンプ、スピーカーといった音響機器を使わないという意味で、アカペラは無伴奏のこと。力強い歌声に定評のある彼女には本領発揮のセッティングともいえるが、それにしても大胆な試みだ。
観客はファンクラブと出身校である大阪スクールオブミュージックの学生の計50人。本人も緊張しているようで表情が少し硬いが、ハスキーかつ芯のあるファットな声は、張り上げなくてもよく響く。《Long over you, boy》のロングトーンでスイッチが入った感があった。続けて「blackboard」を短く歌い、簡素なMCをする。 「みなさんこんばんは、yukaDD(;´∀`)です。今日はわたしの目標としているこの大阪城ホールでライブをさせていただいてるんですけども、いつもと違ったスタイルで、アカペラということで少しドキドキしているんですけど、最後まで一所懸命、歌が届くように歌いますので、最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです」
MCでは声が小さくなり、話し方も訥々として、シャイな人柄が垣間見える。アコースティック・ギターの福原将宜を紹介し、「Superhero」の曲紹介をして歌い始めるが、息を吸った瞬間、何かが降りてきたかのようにオーラを発し始めるのはさすが。まさに《ちっぽけなFighter》が《wonder woman, Supergirl》に変身する瞬間だ。
手も脚も肩も顔も、動きが大きくなるのは演出もあるだろうが、仲間がいる心強さの表れにも見える。ときどき福原のほうに目をやりながら、声も一段とよく伸びて、歌い終えたときにはさわやかな笑顔を見せた。
クロージングナンバーは、アルバム表題曲「21×21」。《シャイな キミの 花が 咲くように/せめて 今日は 愛を贈るよ》の一節からもうかがえる通り、21歳の彼女の等身大が表現された歌で、柔軟なギターのバッキングを得てとても気持ちよさそう。最後のサビは終始リラックスして表情豊かに歌い切り、締めの《All that we got is us》の《us》に聞こえない♪オ~~オオ~~は迫力満点。小柄な体がとても大きく見えた。
僕はまだ彼女の歌を生で聴いたことはないが、このNON-PAアカペラライブで類まれな歌の力は十分に伝わった。
オケやバンドなどいろいろなセッティングで、それぞれに違った顔を見せてくれそうなyukaDD(;´∀`)。
アルバムのリリースに合わせて、リリースイベントなどライブの機会を増やすそうなので、ぜひとも足を運んでみたい。
文:高岡洋詞(フリー編集者/ライター)
yukaDD(;´∀`)は3月17日にメジャー1stアルバム「21×21」をリリースする。21世紀の中で2021年という今を生きる、21歳のyukaDD(;´∀`)が感じていることを表現したアルバムで、大人になりこれから夢を追いかける希望と不安の両方を抱いている世代に、同世代のyukaDD(;´∀`)だから届けられる、共感や背中を押してくれる力を持った作品になっている。
アルバム発売記念インストアライブイベントの開催も決定しているので、是非yukaDD(;´∀`)の歌声を直接確認してほしい。今後のyukaDD(;´∀`)の活動はオフィシャルHP、SNSでチェックしてほしい。