レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーはギャング・オブ・フォーのアンディ・ギルとの友人関係について振り返り、「自分の美学と音楽へのアプローチを深く形成してくれた」と語っている。
フリーはバンドメイトであるジョン・フルシアンテと共にアンディ・ギルのトリビュート・アルバム『ザ・プロブレム・オブ・レジャー』に参加している。2人はギャング・オブ・フォーの“Not Great Men”をレコーディングしている。
『ガーディアン』紙の新たなインタヴューでフリーは“Not Great Men”も収録されている、ギャング・オブ・フォーが1979年に発表したデビュー・アルバム『エンターテイメント!』が「あらゆることに心を開かせてくれた」と振り返っている。
昨年64歳で亡くなったアンディ・ギルはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのセルフタイトルのデビュー・アルバムをプロデュースしている。レコーディングは確執に満ちたもので、アンディ・ギルは後にギャング・オブ・フォーを「パクった」と批判していた。
しかし、2018年にアンディ・ギルは当初『エンターテイメント!』の40周年を記念したアルバムとして企画された『ザ・プロブレム・オブ・レジャー』に参加してもらうようフリーに連絡を取っていた。
「あらゆることについて話したよ。あの発言についても、なんで僕が傷ついたかもね。それぞれの気持ちがあるけど、彼が僕らに与えた影響には感謝しているよ。彼もああいう意味ではなかったと言ってくれたんだ」とフリーは振り返っている。
「アルバムをレコーディングした時の諍いについても話したよ。自分のしたひどいことについて謝ったし、彼もそうしてくれた。最後には電話で『アンディ、愛しているよ』と言うことができたんだ」
フリーは次のように語っている。「そう言えて嬉しかったよ。和解できて、自分の美学と音楽へのアプローチを深く形成してくれた人との友人をもう一度構築できたんだからね」
『ザ・プロブレム・オブ・レジャー』にはアイドルズ、ウォーペイント、ラ・ルー、エヴリシング・エヴリシング、ゲイリー・ニューマン、布袋寅泰らが参加し、トム・モレロとサージ・タンキアンによる“Natural’s Not In It”も収録される。