ハイエイタス・カイヨーテは通算4作目となるニュー・アルバム『ムード・ヴァリアント』を6月25日にリリースすることを発表している。
『ムード・ヴァリアント』はフライング・ロータスが主宰するブレインフィーダーからの移籍第1作となっている。
リリースの発表に合わせて新曲“Get Sun”が公開されている。この曲にはブラジルの伝説的プロデューサー/アレンジャーであるアルトゥール・ヴェロカイが参加している。
新曲“Get Sun”の音源はこちらから。
新作はヴォーカルのネイ・パームが乳ガンになったことが影響を与えているという。ネイ・パームは同じ病で母親を亡くしている。
「自分の人生が奪われようとしていると感じたら、自分が何者なのか考えるようになる。たぶん乳癌の恐怖を味わってからだと思う。私が持っているものが偽物ではないことを人生に証明しなくてはならないと決断した。私のたったひとつの願いは、生きて、自分が体験した時間と美を捧げることね」と彼女は語っている。
アルバムが完成した頃にパンデミックが始まり、予期せず時間を得たバンドはその期間を利用して、さらにアルバムに微調整を加えている。
「アルバムのタイトルはこの旅路のすべてを要約している。誰もが大きな試練を乗り越えてきた。これを作り上げるために、ぼくらは泥の中を突っ走ってきたような気がする。そしてこの勇敢 で誇らかな感覚が、嵐の中から穏やかな海に流れ出した。太陽が輝き、陸地が見える。ついにやったんだ! サウンドの響きと感情の奥行きに誇りを感じるよ。この辛い毎日に、人々にちょっとした安らぎを届けることができたらと思う」
新作の国内盤CDには、ボーナストラックが追加収録され、歌詞対訳と解説が封入される。また数量限定で、Tシャツセットの発売も決定している。