デ・ラ・ソウルはバックカタログがまもなくストリーミング・サービスで公開されると報じられている。
デ・ラ・ソウル、クイーン・ラティファ、ハウス・オブ・ペイン、マスターズ・オブ・ワークらの作品をリリースしてきたレーベルであるトミー・ボーイ・ミュージックは音源権利会社のレザヴォアに1億ドル(約109億円)で売却されている。
『ヴァラエティ』誌の報道によれば、今回の売却によってデ・ラ・ソウルとトミー・ボーイの間で長年にわたって契約に関する交渉で確執を生んできたデ・ラ・ソウルのバックカタログについて目が向けられているという。
レザヴォアの代理人は『ヴァラエティ』誌に対して新たなレーベルを所有したことでデ・ラ・ソウルのバックカタログをストリーミング・サービスで公開したいと語ったという。
「既にデ・ラ・ソウルとは連絡をとっており、そのカタログと音楽をファンに届けるべく一緒に取り組んでいく予定です」と代理人は語っている。
2019年にトミー・ボーイはデ・ラ・ソウルの音源をデジタルで公開する計画を明かしていたが、契約に「不公平で不当な条項」があるとして止められていた。
ポス、トゥルーゴイ、メイスの3人によるデ・ラ・ソウルはトミー・ボーイとの7ヶ月に及ぶ「交渉の膠着事態」を経て、2019年に「我々の音楽と遺産に対するトミー・ボーイの敬意を獲得して、合意に達することができませんでした」と発表している。
「私たちのカタログは私たちの同意と関与をもって日の目を見ることはありません」とデ・ラ・ソウルは当時述べている。
レザヴォアがトミー・ボーイを買収したのを受けて、デ・ラ・ソウルはインスタグラムで謎のメッセージを投稿している。「目覚めて、大きな平穏を感じている」
デ・ラ・ソウルのこれまでの9作のうち6作がトミー・ボーイからリリースされており、デビュー作『3フィート・ハイ&ライジング』から2001年発表の『AOI:バイオニックス』までとなっている。