さらに、REISが「まだまだ盛り上がり足りないんじゃないですか?」とオーディエンスを煽ると、課長が高速のスラップを駆使したベースソロで場内を沸かし、ドラム~ギターソロと続けて、“東京Σ”へ。〈東京タワー〉を繰り返す間奏パートはいつもならオーディエンスと合唱するのだが、この日は代わりにえつこが歌って盛り上げる。“優しく鬼に”では浮遊感のあるシンセをフィーチャーし、スケールの大きなサウンドスケープを作り上げた。
「今日は国際フォーラムに来てくださってありがとうございます」という言葉に、大きく長い拍手が送られる中、REISは「これからもまだまだ何が待っているかわからないけど、今この瞬間しか未来は変えられなくて、今選択したことが私たちの未来になるんだと思います。2年前に思い描いていた〈今〉じゃないかもしれません。でもこうやって一緒に過ごす時間がとても大切だと思います。何があっても、今を生き尽くしていきましょう」と話し、最後にバンドにとって始まりの曲である“イキツクシ”を届けて、本編が終了した。
アンコールではえつこが「PAさん、ありがとうございます」「舞台監督さん、ありがとうございます」と、各スタッフに感謝を伝え、最後に「川谷絵音!」と名前を呼ぶと大きな拍手が起こり、ニューアルバムから“花は買わない”を披露。そして、REISがもう一度「本当にありがとうございました。また元気で会いましょう」と感謝を告げると、ラストはシティポップブームで再評価されている八神純子の“黄昏のBAY CITY”をDADARAYらしくファンキーにカバーして、充実の一夜が締め括られた。
更に、アンコールでは、久々となるワンマンツアーの開催も発表された。
DADARAY 東名阪ワンマンツアー 「東名阪一番街」と題し、2月22日の東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE公演を皮切りに、梅田CLUB QUATTRO、名古屋CLUB QUATTROを巡る東名阪ツアーとなる。チケットも先行販売中なので、是非チェックしよう。