アリス・クーパーは昨年、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった時点でツアー・クルーが生活を維持できるように資金を確保していたことを明かしている。
アリス・クーパーは『フォーブス』誌のインタヴューでツアー・クルーが受けられる政府の援助よりも新型コロナウイルスのパンデミックが長期化することを見込んでいたと説明している。
「私たちはそういうものだと分かっていたんだ。だから、ツアー・クルーを支援するための資金を確保したんだ。というのも仕事がない状態が続くことは分かったからね。そうすれば、彼らもやっていけるだろ。責任あるバンドはどれもそうした措置をしたと思う。そうなっていればいいんだけどね」
「だって、そうした人たちこそ暮らしを共にする人だからね。毎日、彼らと仕事をしてきたわけで、ギターを弾く人間もステージを運営する人間も同じくらい重要なんだ。だから、全員をカヴァーできるようにした。それが重要なことだったね。1ヶ月で終わると思っていたんだけど、18ヶ月だからね。信じられないよ」
アリス・クーパーは昨年、新型コロナウイルスに感染しており、当時はワクチンを接種していなかったという。今年2月にワクチンを接種しているが、感染した時のことをアリス・クーパーは次のように振り返っている。「3週間ぐらいだったけど、(ボクシング選手の)ロベルト・デュランと12ラウンドの試合をやったような感じだった。ボロボロだったよ」
アリス・クーパーは今年2月に最新作『デトロイト・ストーリーズ』をリリースしている。アリス・クーパーはデトロイトの出身で、アルバムはデトロイトが「怒れるハード・ロック」を普及させるのに果たした役割を掘り下げたものとなっている。
アリス・クーパーは今年オーディブル限定でポッドキャスト『フー・アイ・リアリー・アム:ダイアリー・オブ・ヴァンパイア』も配信している。ポッドキャストでアリス・クーパーはアルコール依存症との闘いについて振り返り、人生における転機についても語っている。