レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーは週末に開催された第64回グラミー賞授賞式を受けて自分のトロフィーはガーデニングの道具として再利用されていた逸話を明かしている。
フリーは1993年に“Give It Away”が最優秀ハード・ロック・パフォーマンス賞を受賞したことで初のグラミー賞を手にしている。彼の長女であるクララ・バルザリーは当時5歳で、彼以上にトロフィーに興味を持っていたという。「KROQ」のインタヴューでフリーは「グラミーを受賞したことには感謝している」としながらも、クララの遊び道具になってしまったんだと冗談を飛ばしている。
「グラミーは素晴らしいよ」と彼は語っている。「でも、最初のグラミーを獲った後、3年後くらいかな。母親に『マイケル、あなたのグラミーはどこにあるの?』と言われたんだけど、自分としては『知らないよ。母さん。そこらへんに置いておいたんだけど』という感じでね」
「その数ヶ月後に庭師が裏庭に来てくれた時があったんだけど、グラミーのトロフィーは昔の蓄音機みたいなホーンが付いているのは知っているだろ? 娘はネジを外して、庭のシャベルとして使っていたんだ。冬の間ずっと土の中にあったんだよ。冬の間は土の中にね」
フリーは「賞にはあまり興味がない」と語り、アルバム自体に満足するタイプだと語っている。リリース日の典型的な祝い方について彼は次のように述べている。「アシッドを6つか7つ口に入れて、裸になって、口紅で全身を塗って、狂ったように叫びながら通りを走り抜けるんだ……まあ、お祝いというよりは、毎日やっているんだけどね」
レッド・ホット・チリ・ペッパーズは4月1日に通算12作目のアルバム『アンリミテッド・ラヴ』をリリースしている。
オフィシャル・チャート・カンパニーが発表した週半ばの速報で『アンリミテッド・ラヴ』は2位のエド・シーランの『=(イコールズ)』の8倍の売り上げを記録している。1位になれば、2011年発表の『アイム・ウィズ・ユー』以来、10年以上ぶり5度目の全英1位となる。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズはアルバムのリリースを記念して行ったライヴでジョージ・クリントンと“Give It Away”で共演している。1985年発表のセカンド・アルバム『フリーキー・スタイリー』をプロデュースしたジョージ・クリントンは3月31日にハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムにレッド・ホット・チリ・ペッパーズの星が設置される式典にも参加している。