ジョン・レノンの息子であるジュリアン・レノンは映画『イエスタデイ』においてジョン・レノンの「おかしな」シーンが作品を台無しにしてしまったと語っている。
リチャード・カーティスが脚本を手掛け、ダニー・ボイルが監督を務めた映画『イエスタデイ』には1シーンだけジョン・レノンが登場するシーンがあるが、ジュリアン・レノンはそのシーンを振り返っている。
映画においてロバート・カーライル演じるジョン・レノンは人里離れた田舎に住んでおり、ヒメーシュ・パテル演じる主人公のジャックが訪ねていく設定となっている。
「映画『イエスタデイ』は本当に大好きだったんだけど、それも70代〜80代になった父がスコットランドかアイルランドの島で暮らしているのに奇妙な感想を抱くまでだった」とジュリアン・レノンはケヴィン・ニーロンに語っている。
「自分にとってはあれで映画全体がダメになってしまった」と彼は続けている。「理解できなかった。自分としては必要なかったと思う。単におかしなものだったよね」
一方、ジョン・レノンは昔所有していた陶磁器の便器がリヴァプールのザ・ビートルズ・ミュージアムに展示されている。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコが住んでいたバークシャーの自宅にあった便器は青と白のフローラルなデザインが施されたものとなっている。
ザーイド・ビン=スルターン・アール=ナヒヤーンがこの不動産を購入して、内装を売却した後、1989年にオークションで1000ポンドで便器を競り落とした人物が博物館に貸し出している。
ミュージアムのオーナーで、オリジナル・ドラマーだったピート・ベストの兄弟であるローグ・ベストはBBCに次のように語っている。「連絡をもらったら、彼の家で埃を被っているとのことで、ミュージアムで展示したくないですかと聞かれたのです。ちょっと奇抜で、普通だったら展示しないものですが、何を展示すべきで、何を展示すべきじゃないか、誰に言えるというのでしょう。それで、ぜひやってみようとなったのです」
彼は次のように続けている。「ミュージアムの来場者は『こいつらは狂ったのか?』とでも思うんじゃないかと思いました。でも、既成概念に捕らわれないことをしていきたいので、そこには完璧に合っていました。非常に素敵なトイレで、この国で一番高級な便器かもしれません」