ジョン・レノンは最後のサインが「ガッタ・ハヴ・ロックンロール」のオークション・サイトに出品されている。
このサインはニューヨークのレコード・プラント・スタジオで働いていたエンジニアのトム・パヌンツィオが入手したものとなっている。
ジョン・レノンは亡くなる前日の1980年12月7日にレコード・プラント・スタジオでレコーディングを行っている。この日、ジョン・レノンはギターの弦を切ってしまったとのことで、エンジニアのトム・パヌンツィオが同じくスタジオでレコーディングを行っていたミュージシャンのウィリー・ナイルに「ジョンが弦を切ってしまったんだ。替える用の弦はあるかい?」と聞いてみたという。
ウィリー・ナイルは弦を持っていたので、それを渡している。翌日の12月8日、再びジョン・レノンはニューヨークのレコード・プラント・スタジオでレコーディングを行い、ジョン・レノンがスタジオを出る時にトム・パヌンツィオは友人のカールのためにサインを頼んだという。ジョン・レノンは前日にギターの弦を持っていた人のためのサインだと勘違いして、スタジオの記録用紙に「カールへ。僕をたらしこんだ人だね。ありがとう。ジョン・レノン。1980」と書き込んで、自身の似顔絵も添えている。
この日、ジョン・レノンは22時30分にスタジオをリムジンで出ており、22時50分頃にダコタ・アパートに到着した際に銃撃を受けることとなっている。
このジョン・レノンが最後に書いたサインは2012年にもオークションにかけられており、72000ドル(約1008万円)の値を付けている。今回の「ガッタ・ハヴ・ロックンロール」のオークション・サイトでは60000ドルから入札が受け付けられている。
ジョン・レノンについては新たなドキュメンタリー作品『ボロード・タイム』がロンドンのシネ国際映画祭で世界初上映されることが決定している。
シネ国際映画祭は5月7日から10日にわたってカルマ・サンクトラム・ソーホー・ホテルで開催され、『ボロード・タイム』は5月9日に初上映される。上映後、監督のアラン・G・パーカーによるトーク・セッションも行われる。
『ボロード・タイム:レノンズ・ラスト・ディケイド』はは過去の映像、未発表のインタヴュー、目撃証言などと共にザ・ビートルズの解散とジョン・レノンの最後の10年を探る意欲的な新作ドキュメンタリーとなっている。