イギー・ポップは1970年代にゴリラの着ぐるみを着たエルトン・ジョンにいたずらをされた時のことを振り返っている。
元ストゥージズのフロントマンであるイギー・ポップはいたずらをされたタイミングは最悪で、当時、イギー・ポップはヘロインの依存症で、前日の夜にやり過ぎてしまったと説明している。
「本当に抜けていなくて、前日の夜にやりすぎてしまっていて、注射を打って、やっと真っ直ぐ立って、マイクをつかんでいられる感じだったんだ」とイギー・ポップは『モジョ』誌に語っている。「そしたら、ゴリラが見えたんだ。本物のゴリラじゃないことは分かったけど、ゴリラの着ぐるみを着ていると大きく見えるんだよね」
最初は中に入っているのがエルトン・ジョンだとは分からなかったという。「中に入っているのが誰だか分からない。ビリー・ボブかもしれないし、殺されるかもしれない」しかし、イギー・ポップは冗談だと気付いたと語っている。「彼は少し僕のことを持ち上げて、運んでくれてね。すごく楽しかったよ」
インタヴューでイギー・ポップは年齢を重ねて「肉体的にはきつくなった」ものの、それ以外の部分では「楽になった」と語っている。
「肉体的にはきつくなったけど、精神面・感情面が自分の人生では大きな部分となっていて、そっちではすごく楽になっているんだ。というのも、これまでの大きな問題はキャリアのサイズ、聴衆のサイズのことだった。何枚売れているのか? 何人が聴いてくれているのか? サイズが十分じゃない時は、世間一般からも業界内からも反発があったりするからね」
「でも、すべてが積み重なることで、たくさんのアルバムがあるから、売れていることになるんだよ」
イギー・ポップは通算19作目ソロ・アルバム『エヴリ・ルーザー』を2023年1月6日にリリースすることが決定しており、アルバムからは“Strung Out Johnny”も公開されている。