チューリップのライブ音源が今回発掘された。大ヒットを飛ばしながらも、それまでは全国各地のホールを回りながらファンを増やしていったチューリップ。
そのライブ会場がついにホールからアリーナクラスに拡大した瞬間の伝説のライブ音源が今回リリースとなる。
1976年の8月、チューリップは2つのアリーナでライブを行った。8月1日が札幌真駒内アイス・アリーナ。28日が福岡九電記念体育館。
その2つの会場でライブ録音が行われ、76年12月1日ライブ・アルバム「ライブ!!アクト チューリップVOL.2」として発売された。しかしなぜかそのライブ音源の9割は札幌公演の演奏が選ばれ、博多の音源はしばらくの間倉庫で眠ることになった。
そのテープが2008年発刊の豪華本「THE TULIP COMPLETE」の付属CDとして一度だけ復刻され、その後絶版になっていた。
今回、その音源をさらにレストア、リマスターし復刻。
当日の演奏曲全33曲。曲間のファンの歓声も含めCD３枚というボリューム。札幌と福岡、2つのスポーツ・アリーナに詰めかけた観衆は合計14,000人。
チューリップがそのキャパシティを広げた歴史的コンサートであり、ふるさと博多への凱旋コンサートでもある。ライブバンドとしても脂が乗り切っている。これが70年代チューリップの最高形である。
アンコールで財津が叫ぶ「チューリップがおるけん、博多たい！」の一言が、日本最高峰のバンドとしての自信に溢れている。
ライブ!!アクト チューリップ 1976 HAKATA〜チューリップがおるけん、博多たい
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