ザ・キンクスは結成60周年を記念して2部構成の特別作品集『ザ・ジャーニー』がリリースされることが決定している。
1963年から1993年まで24枚のスタジオ・アルバムに及ぶカタログからヒット曲やその他の曲を2つの作品にまとめた本作はパート1が3月24日にリリースされる。パート1は4つのテーマに分けられて、アナログ盤には30曲、CDには36曲が収録される。
4つのテーマは最初が「男になること、冒険を求めること、自分らしさと女の子を見つけること」で、2つ目は「達成された野心、成功のほろ苦さ、失われる友人、戻ってきた過去に後ろから噛みつかれること」と題されている。3つ目のテーマは「魂が失われた日々、幸せだった頃を振り返る後悔の曲」で、最後は「新しい始まりと新しい愛、でも変わったのだろうか？ なお探求と女性に取り憑かれている」と評されている。
2CDと2LPにはブックレットが付随しており、バンドの写真、レイ、デイヴ、ミックがこれらの曲がレコーディングされた当時の思い出を語り、キンクスの物語に織り込んだ曲ごとのメモが掲載されている。
プレス・リリースでレイ・デイヴィスは本作について次のように述べている。「自分自身に問いかけてみてくれ、この旅は本当に必要なのか？……間違いない！」
デイヴ・デイヴィスは次のように続けている。「時代を超えた魔法のようなキンクスの音楽の中から、刺激的な選曲ができたと思って喜んでいる」
CD版のトラックリストは以下の通り。
CD1
1. You Really Got Me (UK#1, 1964)
2. All Day And All Of The Night (UK#2, 1964)
3. It’s All Right (1964)
4. Who’ll Be The Next In Line (1965)
5. Tired Of Waiting For You (UK#1, 1965)
6. Dandy (Germany#1, 1966)
7. She’s Got Everything (1968)
8. Just Can’t Go To Sleep (1964)
9. Stop Your Sobbing (1964)
10. Wait Till The Summer Comes Along (1965)
11. So Long (1965)
12. I’m Not Like Everybody Else (1966)
13. Dead End Street (UK#5, 1966)
14. Wonderboy (1968)
15. Schooldays (1975)
16. The Hard Way (1975)
17. Mindless Child Of Motherhood (1969)
18. Supersonic Rocket Ship (UK#2, 1972)
19. I’m In Disgrace (1975)
20. Do You Remember Walter? (1968)
CD2
1. Too Much On My Mind (1966)
2. Nothin’ In The World Can Stop Me Worryin’ ‘Bout That Girl (1965)
3. Days (UK#2, 1968)
4. Last Of The Steam-Powered Trains (1968)
5. Where Have All The Good Times Gone (1965)
6. Strangers (1970)
7. It’s Too Late (1965)
8. Sitting In The Midday Sun (1973)
9. Waterloo Sunset (UK#2, 1967)
10. Australia (1969)
11. No More Looking Back (1975)
12. Death Of A Clown (UK#3, 1967)
13. Celluloid Heroes (1972)
14. Act Nice And Gentle (1967)
15. This Is Where I Belong (1967)
16. Shangri-La (1969)
『ザ・ジャーニー』のパート2の詳細は現時点で発表されておらず、今後発表される予定となっている。他にも結成60周年を記念して「2023年から2024年にかけて様々なイベントやアクティビティが世界各地で今後さらに発表される」という。
昨年、ザ・キンクスは『マスウェル・ヒルビリーズ』と『この世はすべてショー・ビジネス』の50周年盤がリリースされており、一昨年には『ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組第一回戦』の50周年盤がリリースされている。また、デイヴ・デイヴィスは自伝『リヴィング・オン・ア・シン・ライン』を昨年刊行している。
