レーナード・スキナードは最後のオリジナル・メンバーであるゲイリー・ロッシントンが亡くなった。享年71歳だった。
これまで何度も死を免れてきたゲイリー・ロッシントンは現地時間3月5日に亡くなったと報じられている。
レーナード・スキナードはフェイスブックで次のように述べている。「深い同情と悲しみをもって、私たちのブラザーにしてファミリーであり、ソングライターにしてギタリストであるゲイリー・ロッシントンを失ったことをお伝えしなければなりません」
「ゲイリー・ロッシントンは今や天国でレーナード・スキナードのブラザーやファミリーと共に、いつものように演奏しているはずです」
「デイル、メアリー、アニー、ロッシントン家への祈りを続けていただき、この困難な状況においてプライバシーには御配慮いただければと思います」
記事執筆時点でゲイリー・ロッシントンの死因については明らかになっている。
ゲイリー・ロッシントンは1976年にフォード・トリノで木に突っ込む交通事故を起こしているが、命に別状はなかった。
1977年には飛行機事故でシンガーのロニー・ヴァン・ザント、ギタリストのスティーヴ・ゲインズ、バッキング・ヴォーカルのキャシー・ゲインズが亡くなったが、ゲイリー・ロッシントンは2ヶ所の腕の骨折、足の骨折、胃と肝臓の破裂に見舞われながらも一命を取り留めることになった。
彼はまたドラッグとアルコールの依存症、心臓関連の病気も抱えていた。
2019年にゲイリー・ロッシントンは心臓の緊急手術を行っており、このためにアメリカ公演をキャンセルしている。
その後、出されたバンドの声明には次のように記されていた。「私たちの思いと祈りは緊急心臓手術から回復しているゲイリー・ロッシントンと共にあります。ゲイリーは自宅で家族と共に療養しています。彼は調子がよく、全快へと向かっていることをみなさんに知ってもらいたいと思っています」
「ここ1年、この国はロックダウンにあり、それが私たちの経験してきたことでした。ロッシントン家は彼なしでもバンドにパフォーマンスを行ってもらうよう勧めてくれました。音楽は癒やしのパワフルな力となるからです。公演をやって、音楽を届けるのはパフォーマンスをキャンセルするよりもいい選択だと思っています」
「ゲイリーの早い回復を望んでいますし、スキナード・ネイションに早く会えたらと思います。お願いですが、ロッシントン家のために祈っていただければと思います。彼にメッセージを残したければ、そうしてください。彼はそれを読むのを楽しみにしているでしょう」
ゲイリー・ロッシントンは野球選手になる夢を諦めて、ザ・ローリング・ストーンズに影響を受けて音楽の道に進んでいる。バンドはライバルのジャクソンヴィルの野球チームにロニー・ヴァン・ザントとボブ・バーンズと出会ったことで始まっている。
レーナード・スキナードは通算14作のスタジオ・アルバムをリリースしており、最後のアルバムは2012年発表の『ラスト・オブ・ア・ダイイン・ブリード』となっている。